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ベテラン記者が驚いた「佐々木麟太郎1位」じゃないソフトバンクの指名とは? 「チーム作り」のプランがハッキリ見えた球団は…ドラフト指名の“ホンネ評”

posted2025/11/01 11:03

 
ベテラン記者が驚いた「佐々木麟太郎1位」じゃないソフトバンクの指名とは? 「チーム作り」のプランがハッキリ見えた球団は…ドラフト指名の“ホンネ評”<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

1位競合で石垣元気(健大高崎高)の抽選に敗れたものの高校生を連続指名したオリックスの岸田護監督(右)。球団の狙いが見えるドラフトだった

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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Yuki Suenaga

 今年も様々なドラマを生んだドラフト会議。成果が見えるのはまだしばらく先だろう。とはいえ、各球団のプランや指名の狙いは今の段階でも見えてくる。ベテラン野球記者が各球団のドラフト指名「ホンネ評価」をレポートする。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》

 ドラフト指名の「成功」と「失敗」なんて、終わった直後の「今」はまだわからない。

 その成果がわかるのは、5年先、10年先のことである。

 たとえば5年前、「2020年ドラフト」の結果として、阪神の成果が「神ドラフト」などといわれているが、少なくとも、成果が明確になるには、それぐらいの時間は必要だ。

ドラフト直後に見えるのは…指名の「狙い」?

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 その「答え合わせ」はまた別の機会に譲るとして、ドラフト会議が終わった直後の「今」の段階で見えるのは、各球団のドラフト指名の「狙い」である。つまりその球団がこの先、どのようなチーム作りをしていこうと考えているのか。それが、分かりやすく透けて見えるような選手指名が行われたか否か。その一点に尽きる。

 ドラフト指名の結果とは、チームがいちばん大切にしているはずのファンに対して、この先、こういうチーム作りをして優勝を目指していくので、ひき続き応援してください!という球団としての宣言であり、誓いであろう。

 その「狙い」が、明確に理解できればこそ「よしっ、来年の優勝を目指して応援しよう!」とか「わかった! この先しばらく辛抱して、5年後を楽しみにしよう」とか、ファンの心の置きどころもスッキリしてこようというものだ。

【次ページ】 12球団で唯一「独自路線」を貫いたオリックス

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