メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「オオタニ、個性的でビックリ」キケもテオスカーもカーショウも…“ドジャースの仲間が知らなかった”大谷翔平の大らかさ「同時にショウヘイは」
text by

ジャック・ハリスJack Harris
photograph byRonald Martinez/Getty Images
posted2025/11/05 06:02
ワールドシリーズ連覇を祝うドジャースタジアムでのイベントでスピーチする大谷翔平
実際、2024年の彼は、54本塁打、59盗塁、打率.310、130打点という活躍で、3度目のMVPは確実とみられる。ドジャースを優勝に導き、土曜日からはいよいよポストシーズンに入る。そんな今季の活躍と同じくらい、大谷の舞台裏での適応力はチーム関係者にとって特筆すべきものだった。
テオスカーは「噂ほど寡黙じゃないね」
大谷は冗談を言うタイプではないし、グラウンド外での派手な言動で注目を集めるわけでもない。しかし、昨年12月に締結した10年7億ドルの大型契約の最初のシーズンで、ドジャースの選手たちの間に陽気なキャラとしての評判を築いた。
「まだあまり自分をさらけ出さないけれど、彼はみんなと同じように見られたいんだと思うよ」
ADVERTISEMENT
デーブ・ロバーツ監督は語る。
「毎日、チームの中ではいろんなやり取りがあるが、彼がいない瞬間なんてないし、積極的に関わってくれるよ」
先週のレギュラーシーズン最終戦の朝、試合前ののんびりしたクラブハウスで、大谷の笑い声が響き渡った。
クラブハウスの隅で、大谷とテオスカー・ヘルナンデスがロッカー前で大笑いしていた。大谷は声を上げた。満面の笑みを浮かべている。
ヘルナンデスは大谷のユーモアのセンスについて「最高だよ」と述べた。
「あと、噂ほど寡黙じゃないね」
カーショウ「とにかく勝ちにこだわっている」
だがほどなくすると、大谷の関心は試合前の準備に移った。一塁ベースコーチのクレイトン・マッカローの隣に座り、その日の投手の調査レポートを真剣にiPadで読み、盗塁プランを練る。
「自分を表に出さない男だとみんな言うが、クラブハウスの中でチームメイトと接している姿は素晴らしいよ」
ベテラン投手のクレイトン・カーショウが言う。

