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野ボール横丁BACK NUMBER
「なんでこんな人が二軍におんの?」ドラフト3位でロッテ入団、田村龍弘がプロ初日に感じた“絶望”…元・阪神ドラ1の先輩に「一軍はどんだけヤバいの?」
text by

中村計Kei Nakamura
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/10/29 11:06
千葉ロッテ田村龍弘。2012年のドラフト3位でロッテ入団
「二人のレジェンドにキャッチャーのいろはを毎日のように叩き込まれた。体で覚えましたね。実績のある人たちなんで、間違ってることを言われてもそれが正解だと思って全部、聞くしかなかった。それがよかったのかなと思います。バッティングなんかせんでいいから守備をやれって、ずっと言われてたんで。今いるロッテのキャッチャーの中でもいちばんしごかれたという自信はあります」
田村は2015年と2017年、リーグナンバー1の盗塁阻止率をマークしている。オールスターにも二度選出され、2017年のアジアプロ野球チャンピオンシップでは日本代表にも招集された。ただ、こうこぼす。
「キャッチャー自体は好きじゃないんですよ。高校時代、仲井さんにそれだけ打てて、キャッチャーやったらプロに行けるぞ、って言われて。ポジションはどこでもよかったんです。プロになれたら。でも、これで生きてきたんで。ほんまです。ほんまは好きじゃないんです」
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(中略)
「親が悲しんでましたね、幼なじみなんで」。戦力外通告を受けた北條史也(元阪神)からかかってきた電話、田村が感じた本音とは――。
「親が悲しんでましたね、幼なじみなんで」。戦力外通告を受けた北條史也(元阪神)からかかってきた電話、田村が感じた本音とは――。
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