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堂安律も鎌田大地と長谷部誠のEL制覇も…日本代表を獲り続けてドイツ強豪に「開拓者はタカハラ」「イナモト、イヌイも」フランクフルト番記者が称賛
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ティーモ・ミュラー(『キッカー』誌)Thiemo Muller(Kicker)
photograph byJFA/AFLO
posted2025/11/02 17:01
鎌田大地と堂安律。コーチの長谷部誠らを含めて、アイントラハト・フランクフルトと日本人の縁は深い
当時20歳のMFはリーグ開幕戦で先発するも、ニコ・コバチ監督を納得させられず、以降は出番をほぼもらえず、翌2018-19シーズンはシント=トロイデンにローンで武者修行。フランクフルトでの実質的な2年目となった2019-20シーズンは、アディ・ヒュッター監督のもとで攻撃の主軸となり、全公式戦48試合に出場し、二桁の10得点をマークした。
鎌田の、いや、近年のクラブのハイライトは、長谷部の8年目、鎌田の実質4年目となった2021-22シーズンだ。オリバー・グラスナー監督(現在はクリスタルパレスで再び鎌田を指導している)が統率したチームは、ヨーロッパリーグでバルセロナやウェストハムに競り勝ち、レンジャーズとの決勝ではPK戦を5-4で制すスリリングな展開で、1980年(当時はUEFAカップ)以来2度目のヨーロッパリーグのタイトルをフランクフルトにもたらした。
売り時を逃さないクラブ運営…堂安はどうなるか
以降、毎年のようにエースクラス──フィリップ・コスティッチ、鎌田、ランダル・コロ=ムアニ、オマル・マルムシュ、ウーゴ・エキティケ──を放出しながら、昨季はブンデスリーガで3位につけ、チャンピオンズリーグ出場権を手にしている。選手の売り買いが実に巧みなフランクフルトのクラブ運営は、ドイツのフットボール界で注目を集めている。
そんなシーズンに期待されて加わった堂安が、フランクフルトと日本の歴史に何を加えるのか。じっくりと見ていきたい。〈下の【関連記事】堂安編に続く〉

