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WS戦力比較「不振でも5発」大谷翔平や「OPS1.440」ゲレーロJr.よりも気になる不安定リリーフ陣…ドジャースはタフネス左腕ベシア離脱が痛すぎ 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byMary DeCicco/Getty Images

posted2025/10/24 17:10

WS戦力比較「不振でも5発」大谷翔平や「OPS1.440」ゲレーロJr.よりも気になる不安定リリーフ陣…ドジャースはタフネス左腕ベシア離脱が痛すぎ<Number Web> photograph by Mary DeCicco/Getty Images

ドジャースとブルージェイズ。大谷翔平の活躍が期待される中で、ワールドシリーズを制するのは?

マイケル中村(2004年)
大家友和(2007年)
五十嵐亮太(2012年)
川﨑宗則(2013-15年)
青木宣親(2017年)
山口俊(2020年)
菊池雄星(2022-24年)
加藤豪将(2022年)

 この中ではマイナー契約から這い上がって好守と勝負強い打撃で人気を博した川﨑と、23年に11勝した菊池の活躍が印象に残る。加藤は昨年まで日本ハムでプレーしたのち、今はブルージェイズの球団スタッフになっている。ちなみにブルージェイズの球団最多安打は、2000年、西武ライオンズに在籍したトニー・フェルナンデスの1583安打だ。

両軍戦力比較:近年の対戦成績は“ほぼ五分”

 ここからはドジャースとブルージェイズの戦力を比較しよう。

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【対戦成績】

 2022年までインターリーグは20試合であり、ドジャースとブルージェイズの対戦が組まれる年は少なかったが、23年から46試合となり、全球団との対戦が組まれるようになる。ドジャースとブルージェイズは毎年対戦するようになった。

2023年:ドジャース1勝 ブルージェイズ2勝(ドジャースタジアム)
2024年:ドジャース2勝 ブルージェイズ1勝(ロジャーズセンター)
2025年:ドジャース2勝 ブルージェイズ1勝(ドジャースタジアム)

 ここ3年ではドジャースの5勝4敗と拮抗している。

【ドジャースとブルージェイズのポストシーズンの成績】
ドジャース 9勝1敗
ブルージェイズ 7勝4敗

 ドジャースが地区シリーズで1敗しただけなのに対して、ブルージェイズはヤンキースに1敗、マリナーズに3敗とやや苦労しながらの勝ち抜けになっている。

不調扱いされても大谷は5本塁打、OPS.967

 ポストシーズンでの個人成績を見ていこう。

【打線】*左打者、#両打ち
〈ドジャース〉
大谷翔平*(DH)10試41打9安5本9点1盗 率.220 OPS.967
ベッツ(遊)10試41打12安0本6点0盗 率.293 OPS.809
フリーマン*(一)10試39打9安1本1点0盗 率.231 OPS.743
テオスカー・へルナンデス(右)10試41打11安4本11点0盗 率.268 OPS.888
キケ・へルナンデス(左)10試36打11安0本4点0盗 率.306 OPS.792
パヘズ(中)10試35打3安0本1点0盗 率.086 OPS.249
マンシー*(三)10試28打6安1本1点0盗 率.214 OPS.746
エドマン#(二)9試35打10安2本6点0盗 率.286 OPS.792
スミス(捕)8試28打8安0本2点0盗 率.286 OPS.661
ロートベルト*(捕)4試7打3安0本1点0盗 率.429 OPS1.071
ロハス(内)5試8打3安0本1点0盗 率.375 OPS.819
コール(外)4試4打3安0本0点0盗 率.750 OPS1.607

【次ページ】 ゲレーロJr.のOPSは驚異の「1.440」

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