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スネル32歳が明かす山本由伸「たくさん投球の話をするよ」じつは“開幕前から仲良しだった”関係性秘話…ドジャースのエースでも「自分はまだまだ成長途上」
posted2025/10/25 06:02
2月のキャンプ時から会話をする場面がよく見られたスネルと山本由伸
text by

及川彩子Ayako Oikawa
photograph by
JIJI PRESS
◆◆◆
ダグアウトからマウンドに上がる瞬間がたまらなく好きだ。舞台にスポットライトが当たり、そこに立った瞬間、視界に入るのは打者と捕手、そして球審だけだ。
サイ・ヤング賞を2度受賞しているブレイク・スネルはその状況をこのように表現する。
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「ゾーンに入ったら何も聴こえない。音楽も観客の声も。聴こえるのは自分の呼吸だけだ」
「大事なのは打者を観察する眼」
193cmの長身から繰り出される球は鋭く打者の懐に食い込んでいく。
思わず振ってしまう選手、手が出ず見逃す選手、それぞれの反応を見ながらスネルは投球を組み立てる。
「大事なのは打者を観察する眼だ。何を待っているのか。強みや弱点は何か。ほんの少しの仕草や反応でそれを読み取ることができる」

