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「すごく憧れた」上田綺世とオランダ天才肌FWの師弟関係…“小野伸二の戦友”ファンペルシ監督が授けた極意「今のウエダと重なる」地元記者ズバリ 

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サミンドラ・クンティ

サミンドラ・クンティSamindra Kunti

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posted2025/10/21 06:14

「すごく憧れた」上田綺世とオランダ天才肌FWの師弟関係…“小野伸二の戦友”ファンペルシ監督が授けた極意「今のウエダと重なる」地元記者ズバリ<Number Web> photograph by ANP,Getty Images

上田綺世はオランダ名門フェイエノールトでゴールを量産し、得点ランキング首位を独走している

 なかでも、タイミングよく相手守備陣の裏を取る動きや破壊的なヘディングは、ファンペルシが得意としていたもので、今の上田のプレーと重なるところがある。

 ふたりは互いをリスペクトしている。オランダ代表で102試合50得点を記録し、プレミアリーグを制し、チャンピオンズリーグとW杯で準優勝した経験を持つ、正真正銘のレジェンドとの出会いは、上田をそのレベルに押し上げる契機となるか。超一流の選手には、良き師、指導者との邂逅があるものだ。

 もしかすると今、私たちはその始まりを目にしているかもしれない。

上田、渡辺だけでなく…宮市や小野もフェイエに

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 そしてフェイエノールトと日本人選手の繋がりは、上田と渡辺剛が在籍する今に始まったものではない。

 2010-11シーズンの後半戦には宮市亮が期限付きで在籍し、12試合に出場して3得点を記録している。さらに10年を遡る2001年には、小野伸二がロッテルダムの名門クラブに迎えられた。彼こそ、オランダにおける日本人フットボーラーのパイオニアだ。

「シンジって誰?」

 当時21歳の日本代表MFの獲得が決まると、オランダのフットボールファンの間では、そんなフレーズが聞かれたものだ。けれど、彼はすぐにデ・カイプの人気者になった。ピッチの中央で、欧州でもなかなかお目にかかれない柔らかなタッチとスキルを披露し、チーム全体を司った。背番号14をまとったその姿は、フェイエノールトの熱狂的なファンの記憶に刻まれている。〈下の【関連記事】へ続く〉

#3に続く
「オノは人気者だったよ」「実に重要な選手」天才MF小野伸二はオランダ名門で愛された…相棒も地元記者も懐かしむ“欧州タイトルへの日々”
この連載の一覧を見る(#1〜3)

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