韓国を5－0粉砕ブラジル相手こそ「“攻められ方”の問題かと」久保建英が語った“鎌田大地パレス的”カウンターができるか…予想スタメンは？ 

　素性をよく知らない指導者が言うことと、カリスマ性のあるコーチが言うことでは、選手の受け止め方は変わる。一般社会でも似たような構図はいくらでもある。長谷部には鎌田をはじめとした複数選手と同じピッチに立った経験があり、そのキャリアとパフォーマンスは現代表選手たちからリスペクトされている。そして、コーチとしての自身のキャリアに厳しい目を向けているのはほかならぬ長谷部自身だ。だからこそ、代表のアシスタントコーチを任されるなかで、選手に比較的近い視線で話せるように工夫を続けてきた。長谷部というアシスタントコーチが、監督を含めた指導陣と、選手との間の懸け橋になったということだろう。

©Kiichi Matsumoto

　冒頭の話に戻ろう。久保がパレスの例を挙げた本質は、攻撃に転じたときのことをイメージしながら、守備のやり方を模索する意義なのだ。だからこそ今回のブラジル戦、監督やコーチ陣が提示したものに対して、選手側がリアクションをした結果がどう出るか。今回のブラジル戦ではそこに注目すると、より深く楽しめるはずだ

ブラジル戦予想スタメン…久保がスタメンとなる根拠

　最後に、ブラジル戦の予想スタメンを紹介しよう。

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　守備陣は、パラグアイ戦でミスを犯した瀬古歩夢に代わり、谷口彰悟が入るのではないだろうか。ダブルボランチには佐野海舟が継続で起用されることが濃厚で、そのパートナーには鎌田がカウンターの起点となることを期待されて送り込まれるのではないだろうか。

　ウイングバックには前回の試合でシャドーのポジションを任された堂安律と、中村敬斗。左のウィングバックは守備的な選手の起用も考えられるが、中村が引き続き先発として送り込まれるのではないか。その理由は、カウンターが主体になることは覚悟しつつ、自分たちのこれまでの実力をW杯優勝国に試したいというムードが選手たちから漂ってるからだ。

　2シャドーには南野拓実に加えて、久保が入るのではないか。ケガの状態が心配されるレフティーについては、森保監督が「プレーできる状態。ただし、90分は今、プレーできる状態ではないというか、させるべきではない」と話しているため、最大でも45分間のプレーにとどめ、試合中に少しでも違和感を覚えた場合にはすぐに交代させるはずだ。ただ、途中出場を果たした後にアクシデントがあると、久保が途中出場かつ途中交代となり、シャドーの交代で2つの交代枠を消費してしまう。だから、先発で起用して、45分で交代させる可能性も十分にあるのではないか。

　そして、センターフォワード。ここれは今シーズンのヨーロッパのトップリーグでPKをのぞいたゴール数でのマンチェスター・シティのハーランドについで2位につける上田綺世になることに異論はないはずだ。

〈第1回からつづく〉

ミムラ氏が予想するブラジル戦予想スタメン