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佐々木朗希“じつは隠し持っている”ナゾの球種…フィリーズ監督・選手が証言「160キロ速球でも、落ちる球でもない」ドジャースのササキを恐れる“ある理由” 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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posted2025/10/06 17:01

佐々木朗希“じつは隠し持っている”ナゾの球種…フィリーズ監督・選手が証言「160キロ速球でも、落ちる球でもない」ドジャースのササキを恐れる“ある理由”<Number Web> photograph by Getty Images

ドジャースのリリーフ陣、その救世主になりつつある佐々木朗希。対戦したフィリーズ打者はどう見た?

 だが肩のケガで離脱しマイナーでリハビリ登板している間、公式サイトのデータで確認すると佐々木は確かに「カットボール」を使っていた。負傷者入りから約3カ月後の8月14日に球団傘下AAA級のオクラホマシティー・コメッツで負傷後初めて試合に登板したときは先発として3回途中まで投げたが、2回の2人目の打者の初球でカットボールを使って高めのボールになり、3回の1人目の打者の初球にも投げたが、それを中前打されている。

 オクラホマシティーでの2度目の登板で3回1/3まで投げた8月20日の試合でも、2回の3人目の打者の初球に投げて見逃しストライクを取り、6人目の打者には2ボール1ストライクからの4球目で投げ、その球で右飛に打ち取った。

マイナーの試合で試していた…

 オクラホマシティーでは計7試合に登板し、最後の2試合はリリーフに転向しているのだが、その7試合すべてでカットボールを投げていた。ただし左打ちの打者限定で、使用頻度も少ない。それでも試合で投げるごとにその球は安定感を増し、最初はボール球が多かったが、最後の数試合は見逃しまたは空振りで必ずストライクが取れる球になっていた。佐々木がカットボールを身につけたという話は、マイナーリーグの試合をカバーする米メディアの間で話題に上がるようにもなっていた。球速も徐々に増し、最初は87マイル(約140キロ)だったが、最終的には90.7マイル(約146キロ)が計測されていた。今季のメジャーのカットボールの平均球速は89.4マイル(約144キロ)なので、それを約2キロ上回っている。因みに、フォーシームの球速低下に悩み続けていた佐々木が100マイル超えの球速を取り戻したのは、オクラホマシティーでの5度目の登板となった9月9日の試合からだった。

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 マイナーでのリハビリ中に着々と精度と質を上げてきたがメジャーでまだ投げていないカットボールの存在を、敵チームもしっかりと把握していた。トムソン監督が警戒感を口にしたのは、それが左打ち打者に対する武器になる可能性があるためだろう。フィリーズ打線の軸となるカイル・シュワバーとブライス・ハーパーの強打者2人はともに左打ちだ。

【次ページ】 対戦した打者の証言「すごい球」

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