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佐々木朗希“じつは隠し持っている”ナゾの球種…フィリーズ監督・選手が証言「160キロ速球でも、落ちる球でもない」ドジャースのササキを恐れる“ある理由”
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水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2025/10/06 17:01
ドジャースのリリーフ陣、その救世主になりつつある佐々木朗希。対戦したフィリーズ打者はどう見た?
佐々木は初セーブを挙げたフィリーズとのディビジョンシリーズ第1戦で、この2人と対戦する機会がなく、カットボールも使わなかった。2点リードの9回にマウンドに上がると、通算180本塁打を放つ強打の捕手で2回に大谷翔平から三塁打を放っていたリアルミュートをスプリットで見逃し三振。次の7番で左のケプラーにはスプリットを右二塁打されたが、カステラノスを初球のフォーシームで二ゴロ、最後の左のストットをフォーシームで三邪飛に打ち取り1回を11球で無失点に抑えた。フォーシームの最速は101マイル(約163キロ)だった。
対戦した打者の証言「すごい球」
フィリーズの地元紙フィラデルフィア・インクワイアラーはその日の電子版で佐々木にスポットを当てた記事を掲載し「ドジャースのもう1つの武器が、予想外のところから浮上してきたのかもしれない。ロウキ・ササキがドジャースのブルペンから飛び出してくると、101マイルの速球とストンと落ちるスプリットを使ってくるからだ」と評していた。
対戦したリアルミュートは「スプリットは大きく変化した。よく目にするような球ではなかったし、どれだけ速い球も持っているかと考えれば尚更だ。空振りを誘う本当にやっかいな球だ。しかも僕には高めに投げてきて、ストライクゾーンに入った。手から離す瞬間はかなり高いボールゾーンにくるように見えた。凄まじい球を持った投手だよ」と脱帽していた。
シュワバーやハーパー、さらにポストシーズンが進む中で他の強打者たちと対戦するクローザー佐々木が楽しみだ。

