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「まるで別人」佐々木朗希に現地メディアの評価も急変!? 「ドジャースはとんでもない武器を…」同僚左腕も思わず「えげつないスプリット…OKだ、ロウキ」
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一野洋Hiroshi Ichino
photograph byGetty Images
posted2025/09/30 06:00
中継ぎとして登板した2試合でほぼ完ぺきなピッチングを披露した佐々木朗希。ポストシーズンでドジャースの「救世主」となれるか
初のリリーフ登板を終えた瞬間、ベンチに戻った佐々木は大谷翔平ら同僚に拍手で迎えられ、そこには久々に笑みが浮かんでいた。
米メディアの『TRUE BLUE LA』も「SportsNet LAの中継は、回の裏でベンチに座るササキを何度も映し出したが、4月や5月にはほとんど見られなかった満面の笑みを浮かべていた」と伝えている。3月のアメリカ本土初登板で、降板後のダグアウトで涙をこらえるような表情を見せていたあの佐々木の姿は、そこにはもうなかった。
24日の試合で佐々木にマウンドを託した先発のブレイク・スネルは「100マイルで、えげつないスプリット。OK、ロウキ。ああいう投球ができるなら僕らにとって大きな助けになる」と語り、冗談めかしながらもブルペンに新たな希望が現れたことを強調した。
米メディアも手のひら返し!? 「救世主になりつつある」
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米メディアもこの変化を敏感に捉えた。
140年近い歴史を誇る老舗メディア『スポーティングニュース』は「ポストシーズンで主要な役割を担う可能性がある」と報じ、切り札として投入するシナリオを示した。さらに別の記事では「600万ドルの“予期せぬブルペンの武器”が急速にポストシーズンの救世主になりつつある」とまで書き立て、佐々木への論調は懐疑から確信へと大きく変わった。
もはや「復帰途上の投手」ではなく、「救世主」。メディアがここまで評価を変えた背景には、実際の投球が期待を裏切らなかった事実がある。わずか2イニングが、過去を塗り替えてしまったのだ。
特に2度目の登板はその評価をさらに押し上げた。

