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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「オオヤマサンの応援歌が好き」阪神・デュプランティエが「すごくクールだ!」と驚いたプロ野球の伝統「日本では当たり前なのかもしれませんが…」
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph byJIJI PRESS
posted2025/09/24 11:07
「タイガース愛」を語ったデュプランティエ
――どんな話し合いをしたのですか?
デュープ あの試合は6イニングで三振3つといつもより少なかったんですが、今までとは違う投球内容で投げ切ることができた。坂本選手とは、なぜ三振が少なかったのか、その分なぜゴロがたくさん取れたのかということを徹底的に追究しました。三振が少ないのは悪いことではなく、日本の打者を打ち取るためには色々なコツが必要だ、と。坂本選手との会話からすごく大きなものを得て、その後の登板に繋げていくことができました。
――打ち取り方を掴んだということですね。配球や駆け引きの部分でも得るものがあった?
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デュープ 対戦相手はチームとしてプランがあるんだな、ということに気づいたんです。もちろんチームによっては、個々の打者が狙い球を打っていく、というところもありますが、ほとんどのチームは打者全員が戦略的に対戦に挑んでくるのだな、って。
――データをもとに投手を攻略するというのはアメリカでも同じなのでしょうが、日本は個々の選手がより忠実にチームとしての戦略を徹底してくるのでしょうね。
デュープ その通りです。だから投手としては、いかに早くそれに気づけるかが大事だなと思いました。もちろん、自分たちもプランを持って臨んでいるのですが、相手チームの反応を見て考えて、試合中にいかに対応できるか。坂本選手と共同作業で、そこを突き詰めて行きました。
インテリ右腕の「哲学」とは…
――もともとピッチングで一番大事にしているものは何ですか? チームが勝つことを目指すのは大前提として、投球哲学のようなものはあるのでしょうか?
デュープ 自分たちがいつもハントする側、ハンターであるということです。

