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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
アメリカ戦で「痛い目にあった」日本代表・長友佑都39歳はもう厳しいのか? 急造3バックで持ち味出せず「これだとメンバーにも入れない」
posted2025/09/16 11:06
アメリカ戦にキャプテンマークを巻いて先発した長友。不慣れなポジションで奮闘したものの、失点にもからみインパクトは残せなかった
text by

佐藤景Kei Sato
photograph by
Getty Images
アメリカ戦が終わった瞬間、頭に浮かんだのは「もったいない」という言葉だった。惜しい勝負だったからではない。貴重なテスト機会を存分に活用できなかったと感じたからだ。
メキシコ戦から中2日、日本は西海岸のカリフォルニア州オークランドから東部のオハイオ州コロンバスへ、時差プラス3時間の移動を行い、アメリカ戦に臨んだ。実質、練習できたのは試合前日の1日だけ。決して万全の状態ではなかったが、今回の活動は来年のワールドカップ本番のシミュレーションでもある。西から東への移動を体感したことに意味はあった。
アメリカ戦で試された「2チーム目」
とはいえ、短期間で時差を克服できる特別な解決策など存在せず、だからチームはよりコンディションの良い選手の起用を決断する。それが完全ターンオーバーの採用、つまりメキシコ戦から先発を総入れ替えすることだった。カタール大会以降、森保一監督は2チーム分の戦力を持つべく強化を図ってきたが、このタイミングで2チーム目を試したわけだ。
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採用したフォーメーションは引き続き、3−4−2−1で、3バックの構成は右から関根大輝、荒木隼人、長友佑都。国内組のみで臨んだ7月のE-1選手権の中国戦でも長友は同ポジションでプレーしている。しかし、今回の起用は驚きだった。所属するFC東京では今季、右サイドバックが主戦場。代表でもキャリアのほとんどで左サイドバックとしてプレーしており、ストッパーの経験は、ほぼない。しかも相手はFIFAランキング15位で、17位の日本よりも順位が上のアメリカだ。

