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「ビール1杯約3000円…さすがにひるむ」大谷翔平ボブルヘッドデーに観戦“ドジャースタジアムの今”「日本人の方は増えましたねえ」現地在住ファンの証言 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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photograph byMiki Sano

posted2025/09/14 17:05

「ビール1杯約3000円…さすがにひるむ」大谷翔平ボブルヘッドデーに観戦“ドジャースタジアムの今”「日本人の方は増えましたねえ」現地在住ファンの証言<Number Web> photograph by Miki Sano

大谷翔平ボブルヘッドデーのドジャースタジアム。「表参道よりも日本語が聞こえてくる」と現地在住ファンは語った

「日本人の方は増えましたねえ」LA在住ファンの証言

 ドジャースタジアムのスタジアムグルメと言えば、ドジャードッグ(ホットドッグ)が有名と聞く。ホットドッグはトッピングがセルフサービスで、ピクルスとオニオンは盛り放題、ケチャップとマスタードはかけ放題だ。

 僕がチケットを買ったスタジアム1階は、コンコースにグッズショップとグルメスタンドがズラリと並ぶ。グルメスタンドの前には、絶えず行列ができている。ホットドッグやハンバーガー、日本食にアイスクリームが、それこそ飛ぶように売れていく。食欲をそそられる匂いが、コンコースにとどまらずスタンドまで流れてくる。

 大人も子どもも、高齢の男性も女性も、まあほんとに美味しそうに食べるのだ。ホットドッグは7.99ドルだから1200円ほどになるけれど、日本からロサンゼルスまでやって来て、高いから呑まない、食べないでは、あまりにもったいない。持ち込んだ水をちびちびと大切に呑むのは、エンターテインメントの楽しみ方にそぐわない。

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 容器を持ち帰りできるスーベニアドラフトビールとホットドッグ、それにナチョ・ヘルメットを食べてみた。ヘルメットの中にメキシコ料理のナチョスが盛られた一品は、トッピングによって値段が変わってくる。高めの25ドルだと3750円になるが、かなりの食べ応えがある。ホットドッグを食べてナチョスをシェアしたら、空腹が十分に満たされた。

 コンコースを歩いていると、日本人と頻繁にすれ違う。というか、すれ違うのは日本人ばかりだ。

「日本人の方は増えましたねえ」

 こう話すのは、現地在住の藤嶋さんだ。2017年からロサンゼルスに在住しており、それ以前にもこちらで生活をしていたことがあり、ドジャースタジアムの変化を肌で感じているようだ。

「聞こえてくるのは日本語ばかり、と言ってもいいぐらいですね。日本の観光地にはインバウンドで外国人の方がたくさんいて、日本語以外の言葉が良く聞こえてくるじゃないですか。その逆パターンで、ここには日本人の方がたくさんいます。外国人観光客の多い表参道よりも、日本語が聞こえてくるんじゃないかな」

【次ページ】 ベースボールを心から堪能できる“非日常空間”

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