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「ビール1杯約3000円…さすがにひるむ」大谷翔平ボブルヘッドデーに観戦“ドジャースタジアムの今”「日本人の方は増えましたねえ」現地在住ファンの証言
posted2025/09/14 17:05
大谷翔平ボブルヘッドデーのドジャースタジアム。「表参道よりも日本語が聞こえてくる」と現地在住ファンは語った
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Miki Sano
「ビール1杯3000円」はカタールW杯の約2倍
ドジャースタジアムは飲み物が高い。食べ物も高い。
あちらこちらでそう聞いていたが、日本だってプロ野球やJリーグの会場では、飲食代がちょっと高くなる。ハイレベルなプロスポーツを楽しむのだから、それはもう仕方のないことなのだろう。
2022年のサッカーカタールW杯では、外国人専門のバーで1杯1500円ほどのビールを呑んだ。イスラム教の戒律では飲酒が禁止されているから、呑めるだけでありがたい。日本だって高級ホテルのバーならこれぐらいするだろう、という思考に切り替えて呑んだものだった。
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ドジャースタジアムを訪れた9月10日は、カラッとして気持ちの良い天気だった。最寄りのバス停から小高い丘の上にあるスタジアムまで歩いて、スタジアム内を1時間ほど歩き回ると、喉がカラカラに渇いている。おいしそうにビールを呑む人たちに誘われて、バーカウンターに並んだ。
値段を見ると、クラフトビールは19.50ドルで、1ドル150円換算なら2925円(!)だ。147円でも2866円である。プレミアムビールは18.50ドル、アメリカンビールは17.50ドル、そしてスーベニアドラフトビールは18.99ドル、となっている。
日本人にお馴染みのドリンクもあった。焼酎の二階堂のハイボールが18.50ドル、日本酒の八海山が19.99ドルで販売されている。
これに税金が乗ってくる。チップを払わなくても、1杯3000円近くする計算だ。ペットボトルの水も1000円を超える。
ドジャースタジアムの価格設定が強気なのか。円安の影響が大きいのか。それとも、ふたつの要素がかけ合わさった結果なのか。想像を超える値段に、ちょっとひるんでしまう。カタールW杯の記憶は、1ミリの慰めにもならなかった。

