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ドジャース現地ファン「オオタニは最高。ササキはまだ若いから…」現地初観戦ライターが見た“ドジャースタジアムの今”「大谷翔平ユニが圧倒的に多い」
posted2025/09/14 17:04
ドジャースファンのロバートさんと妹のアレックスさん。大谷翔平のボブルヘッドを手にこの笑顔
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Miki Sano
大谷翔平や山本由伸の活躍もあり、いまや日本でも絶大な人気を集めるロサンゼルス・ドジャース。メジャーリーグでトップの観客動員数を誇るドジャースタジアムのリアルとは?「フードやドリンクは超強気な価格設定」「表参道よりも日本人が多い?」――サッカーを中心に世界各国のスタジアムで取材経験を持つスポーツライターの戸塚啓氏が、ドジャースタジアムの今を詳しくレポートする。(全2回の1回目/後編へ)
圧倒的に多い「OHTANI」のユニフォーム
そこは、究極の非日常だった。
サッカー日本代表の取材につなげて、ロサンゼルス・ドジャースの試合を観戦した。現地時間9月10日、コロラド・ロッキーズ戦が行われるドジャースタジアムを訪れた。
スタジアムのゲートは、試合開始2時間前に開く。この日は19時10分プレイボールなので、17時前に着いた。
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すると、長蛇の列がすでにできている。ズラリと並ぶ背中のほとんどは「OHTANI」だ。「FREEMAN」も「BETTS」も、「KERSHAW」も「YAMAMOTO」もいるけれど、大谷翔平のユニフォームやTシャツを着たファンが、男女を問わずに圧倒的なまでに多い。
僕のチケットはフィールドと呼ばれる1階の三塁側なのだが、人波に流されて辿り着いたのは4階のレフトスタンド上段につながるゲートだった。ただ、どのゲートからも入場できるので、そのまま並ぶことにした。
30分ほど並んでセキュリティを抜けると、目の前にざわめきが広がっている。この日はボブルヘッドデーで、大谷のピッチングボブルヘッドが配られるからだ。
10日の観戦を選んだのは、もちろんそのためである。しかも、投手バージョンはドジャースでは初めてとのことだ。すぐにでも箱を開けたい。頭が揺れるところを見たいけれど、できるだけきれいに持ち帰りたいのでバッグにしまう。

