「日本は敗れたが…」サッカー日本代表“完敗”の米国戦でも海外メディアのリアル評は？ 現地記事で「FIFAランク17位」が繰り返される“意外なワケ” 

　日本も後半には交代策を用いて押し返す場面をつくり、短時間ながらボールを動かす力を示した。守備でもGK大迫敬介のセーブが光り、大崩れすることなく試合を終えた。

　総じて「日本は敗れたが、技術と組織の土台を示した」という評価が、海外メディアの報道から浮かび上がる。

海外メディアが指摘した「日本の課題」は？

　一方で「日本の課題は明白」だとも報じられている。最大の問題は、端的に言えば「迫力不足」ということになる。

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『ガーディアン』はアメリカ代表について「最後の仕上げを欠いた」と表現していたが、それは日本にとっても同じことで、決定的な局面を作り切ることができなかった。押し返す時間帯はあっても、ゴールに直結するような攻撃は生まれなかった。

　守備面でも切り替えの遅さや、ディフェンスラインの背後のケア不足が露呈した。『ガーディアン』の「アメリカ代表は日本を自陣から出させなかった」という描写は、プレスが噛み合わず縦パスや裏へのランで揺さぶられた日本の課題を象徴している。

　遠藤のように切り替えで圧力をかけられる選手、板倉滉のように最終ラインを統率できる存在が不在だったことも影響した。そのため、ライン管理や連動性の精度は素人目にも十分ではなかった。

日本代表の森保監督　©Kiichi Matsumoto

　一方で、チームを率いる森保一監督は試合後にこう語った。

「普段からも1チームだけの強化ではなく、2チーム、3チームぐらいチームを編成できる選手層でなければ世界の舞台では勝っていけないので、このチャレンジをしていきたい」

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