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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「日本は敗れたが…」サッカー日本代表“完敗”の米国戦でも海外メディアのリアル評は? 現地記事で「FIFAランク17位」が繰り返される“意外なワケ”
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph byJIJI PRESS
posted2025/09/12 17:02
主力を温存したサッカー日本代表のアメリカ代表戦スタメン。現地をはじめ海外メディアはその戦いをどう報じたのだろうか
海外メディアが指摘した「迫力不足」「切り替えの精度欠如」は、まさに選手層の厚さが十分でない現状を映し出している。指揮官はその課題を理解したうえで、難題へのチャレンジをしているということなのだろう。
ちなみに日本の「FIFAランク17位」という肩書きは繰り返し米メディアの記事に登場した。これはFIFAランクトップ25以内の国に7連敗中だったアメリカのメディアが、「上位国を相手に勝利を収めた」ことを示す材料としたかったことが大きい。
もちろんその一方で「主力を欠いた日本」という留保も必ず添えられており、今回の試合結果が“参考値”にすぎないという理解も広く共有されている。
海外メディアによる日本代表「意外な評価」
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日本の実力基盤は、意外にもすでに海外でもしっかりと認められている。技術的に整ったチームであることは疑いようがなく、その上で「決定力」「迫力」「守備の切り替え」という要素が不足している――と海外メディアは見ているのだ。
かように今回の遠征試合の報道で感じたのは、日本の立ち位置はすでに海外メディアから軽んじられるものではないということだ。一方で、一定の技術と競争力を持つチームとして評価されながらも、今回その役割は「アメリカ代表の復活を際立たせる対象」にとどまったのもまた、事実である。
次に同じ舞台でアメリカと対戦する時、今回「修正の手応え」とアメリカ側の評価アップの材料として書かれた以上のインパクトを日本代表が与えられるかどうか。それができれば、今度は日本代表はもう1ランク上の「世界の強豪」とみなされるのかもしれない。

