酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
豊作のはずが「異変のプロ野球新人王争い予想」阪神・伊原陵人が有望も“6連敗”、セパ野手ともに物足りなすぎ…注目は日本ハムドラフト同期コンビ
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byNanae Suzuki
posted2025/09/02 17:00
セ・リーグ新人王が有力な阪神・伊原陵人。ではパ・リーグの状況はどうなっている?
先発では、昨年ドラ1の阪神・伊原は社会人出身、即戦力の期待が高く4月後半から先発ローテに入る。ただ、6月22日から6連敗。数字だけ見れば最有力だが、立ち直ったところを見せる必要があるだろう。中日・金丸は投球内容はいいがわずか1勝。
まだ4試合しか投げていないが、伊原の大商大の後輩でもある2年目の広島、髙のマウンドは目を見張る。うがった見方をすれば、今季は30イニング未満で止めて、来季の新人王を目指す手もあるだろう。
救援ではDeNAの宮城、ヤクルトの荘司がセットアッパーとして活躍。昨年、巨人・船迫大雅の受賞につづくか?
ADVERTISEMENT
セは野手は候補なし、投手は今後の活躍次第で阪神の伊原、ついでヤクルト荘司、DeNA宮城か? いずれも小粒で突出している選手はいない状態だ。
パ野手…宗山・渡部がややしぼむ一方で、寺地・西川が
〈パ・リーグ〉
・野手 安打数10傑
宗山塁(楽)99試357打92安
3本24点4盗 率.258 OPS.631
寺地隆成(ロ)94試345打91安
5本30点0盗 率.264 OPS.650
西川史礁(ロ)80試295打86安
1本25点0盗 率.292 OPS.719
渡部聖弥(西)83試324打79安
8本29点2盗 率.244 OPS.651
山本大斗(ロ)84試308打61安
11本26点2盗 率.198 OPS.585
矢澤宏太(日)69試130打31安
1本14点8盗 率.238 OPS.621
山縣秀(日)64試136打28安
1本5点1盗 率.206 OPS.473
麦谷祐介(オ)61試104打26安
1本8点11盗 率.250 OPS.674
吉田賢吾(日)47試106打23安
4本9点0盗 率.217 OPS.665
宮崎竜成(ロ)35試92打18安
0本3点1盗 率.196 OPS.481
楽天・宗山は、開幕から2番遊撃手でスタメン出場。昨年のドラフトの目玉でもあり、背番号「1」の宗山で決まりかと思ったが、最近はスタメンを外れることもあり、ややしぼんだ感がある。
さらに、宗山とともに1年目からオールスターに選出された西武・渡部は、故障で打席数が伸びていない。宗山、渡部、そして広島の高は、いずれも広陵高出身(高が1年先輩)。OBとしてグラウンド面でのポジティブなニュースを見せるチャンスではあるのだが……。
ロッテの寺地は一昨年のドラフト5位、田村、佐藤都ら先輩捕手を差し置いてマスクを被り、まずまずの成績だ。同じく西川は、昨年ドラフトで野手では宗山に次ぐ人気。春先は打てなかったが、オールスター以降、数字を伸ばしている。規定打席到達はかなり厳しいが、到達して3割に乗せれば有力になろう。
数字的にはセ・リーグよりマシだが、今のところ全員パッとしない。
パ投手…日本ハムのドラフト同期がすごい
過去、野手の新人王は43人いるが、その平均は……
117試402打114安12本45点17盗 率.283 OPS.778
となっている。今季の新人野手は物足りない。野手では宗山、寺地、西川が候補となろうが、かなり寂しい成績だ。では投手はどうか?

