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豊作のはずが「異変のプロ野球新人王争い予想」阪神・伊原陵人が有望も“6連敗”、セパ野手ともに物足りなすぎ…注目は日本ハムドラフト同期コンビ
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byNanae Suzuki
posted2025/09/02 17:00
セ・リーグ新人王が有力な阪神・伊原陵人。ではパ・リーグの状況はどうなっている?
・先発投手 ※イニング数5傑
達孝太(日)12試6勝1敗0S0H
80.2回72振 率2.12
松本晴(ソ)25試6勝4敗0S1H
79.2回80振 率2.60
田中晴也(ロ)13試3勝5敗0S0H
76.1回77振 率2.48
菅井信也(西)10試5勝4敗0S0H
50回41振 率3.06
前田純(ソ)10試2勝2敗0S0H
49回31振 率3.12
・救援投手 ※登板数5傑
山田陽翔(西)39試2勝2敗1S13H
39.2回28振 率1.36
柳川大晟(日)35試2勝1敗11S7H
33.1回39振 率0.81
高野脩汰(ロ)28試5勝2敗0S10H
44.1回50振 率1.83
才木海翔(オ)28試2勝1敗1S7H
24回27振 率1.50
大山凌(ソ)26試1勝1敗1S3H
30.2回21振 率2.35
5月に昇格した日本ハムの4年目・達はデビューから6連勝で話題となったが、7月31日に初黒星がつくと以後勝てず。阪神の伊原同様壁に当たった感があるが、成績そのものは優秀。ソフトバンクの松本晴は救援投手から5月21日に先発に転向して5勝している。
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この2人に、救援の西武・山田、日本ハム柳川か。育成上がり4年目の柳川は昨年も8セーブするも22イニング止まり。新人王を目指して「寸止め」したようにも見えた。
パだと野手は前述の宗山、寺地、西川だが、投手が優勢。今後勝ち星を積み重ねられれば達。シーズン終盤にセーブを稼ぐことができれば柳川。同じ日本ハムの4年目選手の競り合いと見た。
セは前代未聞の「2位以下全部負け越し」に現実味
【第21週】 ※2025年8月25日から8月31日まで
セ・リーグ
〈チーム順位〉
阪神120試73勝44敗3分率.624差-
巨人120試57勝60敗3分率.487差16
DeNA119試54勝60敗5分率.474差17.5
広島119試53勝61敗5分率.465差18.5
中日119試54勝63敗2分率.462差19
ヤクルト115試43勝66敗6分率.394差26
〈第21週〉
阪神6試4勝2敗0分率.667
広島6試4勝2敗0分率.667
中日6試4勝2敗0分率.667
ヤクルト6試3勝3敗0分率.500
DeNA6試2勝4敗0分率.333
巨人6試1勝5敗0分率.167
阪神のマジックは7に。2位の巨人は借金3、いよいよ前代未聞の「2位以下が負け越し」という事態が現実味を帯びてきた。
〈パ・リーグ〉
チーム順位
ソフトバンク118試70勝44敗4分率.614差-
日本ハム119試70勝46敗3分率.603差1
オリックス116試60勝53敗3分率.531差9.5
楽天117試56勝59敗2分率.487差14.5
西武117試52勝62敗3分率.456差18
ロッテ115試44勝68敗3分率.393差25
第21週
オリックス5試4勝1敗0分率.800
ロッテ5試3勝2敗0分率.600
楽天5試3勝2敗0分率.600
ソフトバンク5試2勝3敗0分率.400
西武5試1勝3敗1分率.250
日本ハム5試1勝3敗1分率.250
3位オリックスが好調で4位楽天との差を「5」にした。ソフトバンクと日本ハムの首位争いは競り合いが続いている。
【打撃成績】 ※打撃の総合指標RC(Runs Created)順
〈セ・リーグ〉
筒香嘉智(デ)23打9安6本8点0盗 率.391 RC10.13
上林誠知(中)20打10安1本6点3盗 率.500 RC7.47
村上宗隆(ヤ)21打7安4本6点0盗 率.333 RC7.07
森下翔太(神)24打10安1本4点0盗 率.417 RC6.90
坂倉将吾(広)18打6安2本6点0盗 率.333 RC5.21
〈パ・リーグ〉
杉本裕太郎(オ)13打6安2本4点0盗 率.462 RC6.25
頓宮裕真(オ)16打9安1本4点0盗 率.563 RC6.03
藤原恭大(ロ)18打7安0本0点2盗 率.389 RC4.05
佐藤都志也(ロ)9打3安2本3点0盗 率.333 RC3.932
ボイト(楽)17打5安2本7点0盗 率.294 RC3.82
セは8月5日に登録されたDeNA筒香が30日の中日戦で3本塁打、週間でもリーグトップの6本塁打8打点と大暴れ。ヤクルト村上も30日の広島戦で3本塁打。盗塁は阪神、中野拓夢が4。パはオリックスの杉本、頓宮が好調。本塁打はオリ杉本、ロッテ佐藤、楽天ボイトが2、盗塁はロッテ藤原など6選手が2。8月31日時点でセの規定打席以上は17人、パは19人。これまでは2013年セ、58年、22年パの21人が最少だったから、異常な状況になっているといえよう。
【投手成績】 ※防御率に基づく総合指標PR(Pitching Runs)順
〈セ・リーグ〉
小川泰弘(ヤ)1登1勝8回 責0率0.00 PR3.10
ケイ(デ)1登7回 責0率0.00 PR2.72
藤浪晋太郎(デ)1登1勝7回 責0率0.00 PR2.72
大野雄大(中)1登1勝7回 責0率0.00 PR2.72
床田寛樹(広)1登1勝9回 責1率1.00 PR2.49
〈パ・リーグ〉
北山亘基(日)1登1勝7回 責0率0.00 PR2.19
福島蓮(日)1登6.2回 責0率0.00 PR2.09
岸孝之(楽)1登1勝6回 責0率0.00 PR1.88
大津亮介(ソ)1登1勝5回 責0率0.00 PR1.57
内星龍(楽)1登5回 責0率0.00 PR1.57
セはDeNA藤浪が31日の中日戦で7回零封。NPB復帰初勝利。中日はスタメンに左打者8人をそろえたが零封された。救援では阪神の岩崎優が3セーブ、DeNA伊勢大夢が3ホールド。パは40歳の楽天・岸孝之が26日のソフトバンク戦で6回零封勝利。救援ではソフトバンク杉山一樹、ロッテ横山陸人が2セーブ、高野脩汰が3ホールド。
《記録》
阪神・石井大智の連続試合無失点記録は「45」に。NPB記録を更新中。DeNA藤浪晋太郎が8月31日の中日戦で史上373人目の1000投球回を達成した。


