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プロ野球PRESSBACK NUMBER
阪神ドラ1・伊藤隼太が受けた“戦力外通告”その後「あの感覚は“麻薬”ですよ(笑)」野球を諦めかけた伊藤を救った、ある“お笑い芸人”の言葉
text by

谷川良介Ryosuke Tanikawa
photograph byBUNGEISHUNJU
posted2025/08/28 17:01
2020年に阪神から戦力外通告を受けた伊藤隼太。現在はオイシックス新潟でコーチを務めている
現在は語学の勉強にも熱心で、昨年は海外のインターリーグにもコーチとして参加した。野球以外のビジネスにも知見を広げながら未来を模索する最中だ。
「野球しかできないとみられるのが嫌なので、自由にチャレンジしたい。もちろん選手を指導してるときは全力で向き合いますよ。最近、指導している選手たちに言うんです。俺は9年でプロを引退したから、お前らが選手を10年続けたら飯奢ってな。それまでは出してやるからってね(笑)」
今だから言える「阪神ドラ1でよかったな」
中京大中京高校では通算29本塁打、慶應大ではキャプテンを務めるなど華麗な学生生活を過ごした反面、プロ野球生活では不遇の時間が長かった。背負うものが大きかった分、今は手に入れた「自由」な環境が楽しい。
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「ドラ1だ、慶應だ、いろいろ言われて腹がたったときもありましたけどすべては自分の捉え方次第なんで。それが今ならわかります。まあ、阪神に限って言えばドラフト4~5位で入った方がやりやすかったかもしれないですけど(笑)、引退した今もこうやって注目してもらえるのでドラ1でよかったなと思っています」
夢の中にいた――酸いも甘いも味わったプロ野球での時間をそう振り返った。今は好きな野球を心から楽しんでいる。
