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阪神ドラ1・伊藤隼太が受けた“戦力外通告”その後「あの感覚は“麻薬”ですよ(笑)」野球を諦めかけた伊藤を救った、ある“お笑い芸人”の言葉

posted2025/08/28 17:01

 
阪神ドラ1・伊藤隼太が受けた“戦力外通告”その後「あの感覚は“麻薬”ですよ(笑)」野球を諦めかけた伊藤を救った、ある“お笑い芸人”の言葉<Number Web> photograph by BUNGEISHUNJU

2020年に阪神から戦力外通告を受けた伊藤隼太。現在はオイシックス新潟でコーチを務めている

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谷川良介

谷川良介Ryosuke Tanikawa

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BUNGEISHUNJU

2011年に阪神からドラフト1位指名を受けた伊藤隼太。注目と期待の裏で、ルーキーを待っていたドラ1という十字架とその後。《NumberWeb阪神タイガース特集インタビュー全2回/前編から続く

◆◆◆

「楽しくやってる、ってちゃんと書いてくださいね」

 今季からオイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブで野手コーチに就任した伊藤隼太は取材の最後にいたずらっぽい笑みを浮かべた。

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 今回のインタビューはドラフト1位で入団した阪神タイガース時代の振り返りが主なテーマ。質問に真摯に答えながらも、悔いが残ったという話に終始してしまったことに対する気遣いだったように思う。

 そんな伊藤が力を込めて話した瞬間があった。

「あの達成感は打席に立った人しかわからない。“麻薬”ですよ(笑)」

背中を押した“あるお笑い芸人”の言葉

 阪神に在籍した最後の2年間は一軍出場の機会がゼロに終わった。31歳で戦力外通告を受けた伊藤は野球を辞めることを前提に第二の人生のプランを思い描いていた。

 そんな時にある人物の言葉に心が動かされた。交流があったお笑い芸人たむらけんじからだった。

【次ページ】 たむらけんじに言われた「中途半端じゃないか?」

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