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全国最長“夏の甲子園で10連敗”を喫し…鳥取県勢代表の新監督が思うこと「仙台育英のように強くしないと」「名誉にかけて勝てるチームを」 

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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posted2025/08/07 17:01

全国最長“夏の甲子園で10連敗”を喫し…鳥取県勢代表の新監督が思うこと「仙台育英のように強くしないと」「名誉にかけて勝てるチームを」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

今年1月から鳥取城北の指揮を執る加藤重雄監督。県勢10連敗となった夏の甲子園を終え、その胸中はいかに

 今年の1月からチームを率いる加藤重雄監督は「あの回はランナーを出したらピッチャーを代えようと思っていたら、ホームランを打たれて。判断が遅くなってしまったのは反省ですね」と、采配を自省した。

 それ以上に悔やんでいたのが、攻撃でのミスである。

 エンドランのサインを出すもバッターが空振りしてしまい、送りバントも決められなかった。なにより、仙台育英のエース・吉川陽大の、ボールからボールのコースへと投じる変化球など巧みなピッチングに糸口を見いだせず、5安打に終わった。

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 最終スコアは0-5。これで県勢4年連続の完封負けを喫したことになる。

「甲子園で勝てる力が足りなかった」

 監督1年目の夏にして甲子園に出場したチームについて「まさか出られるとは。だからこそ、勝たせたかった」と加藤は嘆いた。

 そこからやや口調が重くなり、自らの初采配についてこのように振り返る。

「采配を振るうほどまでには……。(法政大監督時代の)神宮で試合をするのと変わらず焦りはなかったんですけどね。ただ、序盤に5点も取られると。空回りばかりでした。言葉を選ばずに言うなら、甲子園で勝てる力が足りなかったんだと思っています」

【次ページ】 「全国との差はすごくある」

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