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全国最長“夏の甲子園で10連敗”を喫し…鳥取県勢代表の新監督が思うこと「仙台育英のように強くしないと」「名誉にかけて勝てるチームを」

posted2025/08/07 17:01

 
全国最長“夏の甲子園で10連敗”を喫し…鳥取県勢代表の新監督が思うこと「仙台育英のように強くしないと」「名誉にかけて勝てるチームを」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

今年1月から鳥取城北の指揮を執る加藤重雄監督。県勢10連敗となった夏の甲子園を終え、その胸中はいかに

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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 連日、熱い戦いが繰り広げられる甲子園。初戦を終えて明暗分かれたのが、山陰代表の2県だ。島根は名物監督・野々村直通が率いる開星が14年ぶりに勝利。昨年の同県代表だった大社による旋風も記憶に新しい中で、今年も初戦を突破して見せた。

 一方で、隣県・鳥取代表の鳥取城北は宮城の強豪・仙台育英を相手に0-5と完敗。これで全国最長となる夏の甲子園10連敗を喫した。なぜ、鳥取県は勝てないのか――? その厳しい現状を目の当たりにした当事者たちに、胸の内を聞いた。《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》

夏の甲子園「10連敗」の鳥取県勢

 夏の甲子園1回戦で宮城の強豪・仙台育英を相手に敗れた鳥取城北。

 これにより県勢の夏の連敗記録が「10」まで伸びてしまった。これは現在、全国で最長の記録であり、このなかには鳥取城北の4敗も含まれている。

 歴史を紐解いてみても、1956年に米子東がベスト4になって以降、半世紀以上ベスト8からも遠ざかっている。

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 今夏の試合は初回から140キロ台中盤のストレートを軸に相手打線をヒット1本、無失点に抑えていた先発の田中勇飛が4回に集中打を浴びて4失点。5回にもソロホームランを打たれた。

【次ページ】 「甲子園で勝てる力が足りなかった」

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