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1年前の甲子園“最も愛された高校”…あの大社高校は今?「苦しかった」「甲子園のホテル泊まりたかったな」大社効果で観客増…1点差で敗れるまで 

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井上幸太

井上幸太Kota Inoue

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posted2025/08/07 06:01

1年前の甲子園“最も愛された高校”…あの大社高校は今?「苦しかった」「甲子園のホテル泊まりたかったな」大社効果で観客増…1点差で敗れるまで<Number Web> photograph by Kota Inoue

昨夏の甲子園直後、大社の校舎外観を撮影

「大社旋風」その後

 惜しくも連覇はならなかったが、この夏は、大社の試合を中心に多くの観客が駆け付けた。それだけでなく、開幕前には複数のユーチューバーが島根大会の展望動画を投稿するなど、例年にない熱気が満ちた。また、試合会場で石飛を見かけた野球少年が「あの監督じゃん!」と目を輝かせる様子も見られた。

 昨夏終了後には、石飛に講演会の依頼が殺到した。練習のスケジュールを考慮した上で、可能な限り引き受けたのだが、それには理由がある。

「応援、支援してくださった方々への恩返しになるなら、やるべきだなと。それに、話を聞いた方が『大社って面白いな。島根の野球って面白そうだな』と思ってくれて、県の野球が盛り上がってくれたらうれしい。自分が色々言われたとしても、それはいいと思っているので」

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 石飛が思い描いたように、県の野球の盛り上がりを生み、その熱気がレベルを底上げする好循環が生まれようとしている。

 敗戦後、石飛は悔しさをにじませながらも、前を向いた。

 県内では、早くも「大社は秋も勝負できる」との声が聞こえる。夏に自己最速の144キロを連発したエース右腕の長畑廉叶だけでなく、内野を中心に野手にも公式戦経験者が多く残るからだ。だが、その戦力以上に、周囲の喧噪にも自分を見失うことなく、1点にこだわる「大社の野球」を貫かんとする石飛の凛とした横顔に、遠くない将来の「大社旋風第二章」への期待が膨らんだ。 

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「大社高校、今年は出てないのか…」島根“ほぼ出雲市出身の公立校”が早稲田実業に番狂わせ→ベスト8…旋風から1年、大社の今は? 現地記者が密着

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