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「史上最高のスピーチだ」イチローの“ある発言”を米国記者4人が絶賛「マーリンズを聞いたことない…に笑ったね」「まさか英語で語るとは…」現地の反応 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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photograph byNaoya Sanuki

posted2025/07/31 06:50

「史上最高のスピーチだ」イチローの“ある発言”を米国記者4人が絶賛「マーリンズを聞いたことない…に笑ったね」「まさか英語で語るとは…」現地の反応<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

米野球殿堂入り式典でのイチローさんのスピーチが米国で絶賛されている

「非常にいいスピーチだった。彼が英語を流ちょうに話せるのはヤンキース時代に知っていたけれど、それでもセッティングされた場での取材は必ず通訳を通して話すので、彼が公の場で、英語でスピーチをするとどんな感じなのだろうと、興味津々だった。彼があんなに面白い人物だということをほとんどの人は知らなかったと思う。とても面白く、知的で、エンターテインメント性に溢れていた。英語は聞きやすかったし、1度で聞き取れなかった部分は聞き返してみたらすぐにわかった」

 スピーチの中で特に印象に残った部分は、記者に関するジョークだったという。全米野球記者協会所属記者の投票によって決まる殿堂入りで、イチローに票を入れなかった記者が1人だけおり、惜しくも満票を逃した。1月の殿堂入り発表の際、投票しなかった記者を自宅に招待してディナーを振る舞いたいと言ったジョークの続きをスピーチの中に盛り込み、いまだ名乗り出ていないその記者に対して「招待はもう有効期限が切れました」と言い笑いを取った。

「あれは面白かった。記者はみんなクスッとしたと思うよ。CC・サバシアのスピーチも良かったけど、イチローのそれは今年の式典のハイライトだった。あれほど長いスピーチをすべて英語でやり遂げたのは、彼の米野球殿堂に対するリスペクトの表れだと思う」

「史上最高のスピーチの一つ」

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 イチローを長く身近で見てきたサンフランシスコ・クロニクル紙のジョン・シェイ記者にも話を聞いた。ベイエリアでジャイアンツとアスレチックスを中心に米球界全体を長年カバーし、2007年のサンフランシスコでのオールスター戦で、史上唯一のランニングホームランを放ちMVPに輝いたイチローの雄姿をその場で見ていた。イチローの現役時代をよく知るベテラン記者だ。

【次ページ】 マーリンズの発言に「笑ったね」

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