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「もう、野球せんでええんだ」名古屋大学野球部“史上初のプロ選手”が受けた戦力外通告…地元愛知のテレビ局で報道記者になった「異色の経歴」秘話 

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佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

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photograph byL)Sankei Shimbun、R)NumberWeb

posted2025/08/04 11:07

「もう、野球せんでええんだ」名古屋大学野球部“史上初のプロ選手”が受けた戦力外通告…地元愛知のテレビ局で報道記者になった「異色の経歴」秘話<Number Web> photograph by L)Sankei Shimbun、R)NumberWeb

2020年に中日の育成1位でドラフト指名を受けた松田亘哲さん。現在はCBCテレビの報道局記者

現在の目標は「スポーツ報道に携わること」

 松田さんの目標は近い将来、スポーツ報道に携わること。何より愛着のあるドラゴンズの選手たちが奮闘する姿を伝えることを夢見ている。

「僕自身を振り返ると、マスコミに取り上げられたピークはドラフト前とドラフト直後。その後ず~っと空いてクビになった時(笑)。でも伝える側になってみると、そりゃそうだな、当たり前だなと分かります。

 ただ、自分がそうだったように、誰にも注目されないタイミングでも選手はすごく大きなターニングポイントに直面していたり、色々な出来事を経験しているんです。メディアが取り上げやすいタイミングがあるというのは分かった上で、それでも選手たちの日々の取り組みや、戦っている姿を伝えられればいいな、と。選手ってマジで頑張ってるんですよ! だから伝え手が小さなことにも気づいて、選手にとっても見る側にとってもいい取材ができたらいいなと思っています」

 異色の経歴を歩んできたからこそ、目にした景色がある。全ての経験を糧に、伝え手として新しい夢を追いかける。《インタビュー前編も公開中です》

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名古屋大学野球部から“史上初のプロ野球入り”「社会人は全部落ちた」元中日育成1位の秀才左腕が明かす“異色の経歴”「高校はバレー部でリベロ」

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