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「史上初48カ国出場のW杯」グループ次第で32強での対戦可能性はなんと“最大40カ国”…日本代表の秘策「東大・筑波大情報分析チーム」って? 

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佐藤景

佐藤景Kei Sato

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posted2025/07/23 17:51

「史上初48カ国出場のW杯」グループ次第で32強での対戦可能性はなんと“最大40カ国”…日本代表の秘策「東大・筑波大情報分析チーム」って?<Number Web> photograph by Getty Images

2026年の北中米W杯は48カ国が出場し、決勝トーナメントが32強から始まるため、組み合わせの数は膨大になり、対戦可能性がある「分析対象チーム」の数もグループによって大きく異なる

グループによって「調べておくべき対戦相手」の数が異なる

 グループAに入ったケースでは、1位は「C、E、F、H、I」いずれかのグループの3位と対戦し、2位はグループBの2位と対戦する。そして3位抜けの場合はEかGの1位と対戦する。つまり、ラウンド32において対戦可能性のある国の数が「B、C、E、F、G、H、I」の7グループ✕4チームとなり、合計28チームについて情報の収集と分析が必要になるわけだ。 

 一方で、グループCなら1位でも2位でも、それぞれグループFの2位、1位と対戦するため、グループFに属する4チームを分析すればいい。グループCの3位の場合はA、E、Iの1位と対戦可能性があるが、対象は全部でA、E、F、Iの4グループ×4チームの16チームにとどまる。

 開幕前から出場48カ国を分析していたとしても、重要なのは本大会でどんな戦いを見せるかだろう。やはり大会期間中に最新情報を収集し、分析をアップデートしなくてはならない。分析する対象国が多ければ、それだけ労力が必要になる。

対戦可能性がある国数は16カ国〜最大40カ国

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 3位抜けまで想定し、同様の考え方でラウンド32の分析対象国=対戦可能性のある国の数を割り出すと、グループBは28カ国、Cは16カ国で、以下、D=28カ国、E=36カ国、F=24カ国、G=28カ国、H=20カ国、I=40カ国、J=24カ国、K=20カ国、L=20カ国となる。

 最少はグループCの16カ国で、最多はグループIの40チーム。対象国の数は少ないに越したことはないが、グループCは先に説明した通りで、1位抜けのチームはグループFの2位と、2位抜けはFの1位と対戦することとなり、早々と強豪国と激突する可能性も残る。ラウンド32で他グループの3位と対戦するチームに比べると、有利とも言い切れない。

 どちらも一長一短がある複雑な背景を踏まえた上で、日本は分析体制を整えている。山本NDが明かした。

【次ページ】 東大と筑波大の分析チームを編成

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