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「史上初48カ国出場のW杯」グループ次第で32強での対戦可能性はなんと“最大40カ国”…日本代表の秘策「東大・筑波大情報分析チーム」って?
posted2025/07/23 17:51
2026年の北中米W杯は48カ国が出場し、決勝トーナメントが32強から始まるため、組み合わせの数は膨大になり、対戦可能性がある「分析対象チーム」の数もグループによって大きく異なる
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佐藤景Kei Sato
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Getty Images
北中米ワールドカップ本大会までは時間があるようでいて、日本代表がやるべきことは山積している。史上初の48カ国出場で、何が起きるのか。大会フォーマットを改めて解説しながら、山本昌邦ナショナルチームダイレクターに本大会への準備を聞く。〈NumberWebインタビュー全3回の2回目/つづきを読む〉
史上初めて48カ国が出場する北中米ワールドカップ開幕まで1年を切った。日本は早々と8大会連続8回目の出場を決め、過去4度挑んで跳ね返されたベスト8の壁を越えるために一歩一歩、歩みを進めている。
選手層は厚いほどいい
オーストラリア、インドネシアと対戦した6月シリーズではアジア最終予選という「公式戦」ながら多くの選手を試し、7月に韓国で開催されたE-1選手権でも14人を初招集。選手層の拡充と発掘に力を注いだ。
最終予選の主力がそのまま本大会でプレーできる保証はない。ケガもあれば、所属チームで出番を失い、コンディションが整わないケースも考えられる。転ばぬ先の杖ではないが、あらゆる事態に対して備えは必要だろう。選手層は厚ければ厚いほどいい。
「48カ国出場」が生むかつてない状況とは
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ピッチ外の準備についても、もちろん着々と進行中だ。例えば、分析である。
北中米大会のグループステージは4チームずつ12グループに分かれてリーグ戦が行われ、各グループの上位2チームと、3位のうち成績上位の8チームが決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)に進む。このことで過去の大会とは全く異なる状況が生まれるという。山本ナショナルチームダイレクターは、次のように説明した。

