森保監督が一喝…何があった？「30分前まで穏やかだったのに」E-1連覇のウラに指揮官の“怒り”…国内組に求めた“世界基準”「練習もキャリアで一番長かった」 

「練習せずに不安な状態、納得できない状態で試合に挑むよりも、自分がやるべきこと、そしてチームとしてやるべきことを共有するという部分では、必要だと思って前日の練習の強度と、時間を長くする選択をしました」

　練習だけにとどまらず、ミーティングも濃密だった。ホンコン・チャイナ戦の前には試合前日の昼食前、トレーニング前、さらに試合当日の出発の前と3度も実施している。

　約1年後に控える北中米ワールドカップのメンバー入りに向けた個人のアピールが注目されたが、森保監督はあくまでチームとしてのコンセプトの徹底にこだわった。むしろ、短期間でいかにコンセプトを体現できるか、いかにチームとして戦えるかという点で日本代表としての適正を判断しようとしたのかもしれない。

「世界はここまでやっているんだ」

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　森保監督の狙いを敏感に察したのは、現在も海外組を含めたA代表の常連である最年長・長友佑都（FC東京）だった。

チーム最年長の38歳で大会に参加した長友。“姿勢”で伝えてくれる貴重な存在だ　©︎Koji Watanabe/Getty Images

「確実にみんなの意識の変化が出ていると思う。相当レベルが高いものを求められているので。ミーティングもそうですけど、練習のちょっとしたミスも含めて、『世界のトップがそういうミスをするのか』という細かいところまで突き詰めている。『代表はここまでやっているんだ、だから結果が出ているんだ』というのはみんなが思っているし、意識が確実に上がっていますね」

　長友の言葉通り、日を増すごとに活気を増していく。

　初戦から全11名を入れ替えて臨んだ中国戦で2-0の完封勝利を挙げると、優勝が懸かった韓国戦では大会得点王に輝いたジャーメイン良（サンフレッチェ広島）の1点を全員で守り抜いた。3戦全勝で、初のE-1選手権連覇を達成した。

　前回大会のMVPと得点王に輝き、2022年カタールW杯メンバーにも選出された相馬勇紀（FC町田ゼルビア）は今大会の意義をこう振り返った。

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