「バレーボールが楽しい」女子バレー佐藤淑乃と和田由紀子は“新たなエース”になれる？ 古賀紗理那も信頼した“里さん”が語る急成長の秘密 

　何より効果を実感しているのが佐藤自身だ。特にネーションズリーグが開幕してからは「日本では経験できない高さがある選手を前にしても、ブロックを利用できるようになった」と、変化に笑みを浮かべる。

「ブロックを利用するのが今まではむしろ苦手だったんです。でも今は、スイングや、ジャンプして最高到達点に達するまでの速さがトレーニングのおかげで上がったので、いろんなことにトライできている。日に日にどんどんバレーボールが楽しくなっていく感覚があります」

力強さが増している佐藤淑乃のスパイク　©︎Yuki Suenaga

「もうできました」和田の貪欲な姿勢

　一方、里氏曰く「ジャンプの力、跳び方がもともとバレーボールに連動していた」というのが和田だ。川崎への移籍を決めた理由も「今までの環境でも成長できたけれど、もっと“個”に目を向けたかった」と話すように、変化や刺激を欲していた。里氏に対する姿勢も貪欲で、シーズン当初から「意欲満々だった」と里氏は振り返る。

打点の高い和田由紀子のスパイク　©︎Volleyball World

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「僕がチームへ行けるのは週に1回。“来週までの宿題”という形で各選手に課題を与えるんですが、翌週行くと和田がニタッとしながら『もうできました』とクリアしている。古賀も同じタイプで、与えたことをすぐできたのですが、古賀は巧みさですぐクリアするけれど、和田の場合は回数をこなして努力でクリアする。ただ、何をどう評価すればいいのか、というのがわかっていなかったので自己評価も厳しい。できているのに『ダメです』という選手だったのですが、（昨年末の）世界クラブ選手権の期間に原理原則の話やトレーニングを徹底的にした。その短期間で、劇的に成長しました」

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