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「疲れているのに眠れない」「極度の倦怠感」…京都の名門野球部主将を襲った"ある異変" 病と闘う立命館宇治高「4番キャッチャー」が目指す甲子園
posted2025/07/12 17:00
京都の強豪・立命館宇治高の野球部主将を務める伊藤央太。4番で捕手とまさにチームの“要”の存在だが、昨年から突然襲われた病魔と闘っている
text by

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Fumi Sawai
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立命館宇治高校野球部の主将で4番を務める伊藤央太。
以前に比べて練習着がパツパツになるほどにどっしりとした体格となり、精悍な顔つきは一層たくましく映る。しかし、そんな彼にも苦しい時期があった。
「体重が10キロ近く落ちて…」突然の体調不良
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高校1年の夏、チームとして4年ぶりの出場となった甲子園で、ベンチ入りを経験した伊藤。
新チームでは背番号3を背負い、秋季大会では3番を打つなど順調に成長していたが、冬を迎える頃から身体に異変を感じるようになった。
「ご飯をかなり食べていても体重が落ちていくようになったんです。その頃は体重が75キロあったんですけど、一時期は66キロまで落ちてしまって」
当初は連日の練習疲れで体重が落ちているだけだと思い込んでいたが、日を追うごとに症状は悪化していった。
「練習で疲れているのに、寝ていても夜中に何度も起きることがありました。トイレにも何度も行きましたし……。それから、練習でもだんだん疲れやすくなっていって」
2年生になる直前の3月、状況はさらに深刻になった。
短い距離を走っただけでもすぐに動きが鈍くなり、極度の倦怠感を覚えるようになった伊藤は、試合出場を控えるようになった。里井祥吾監督は当時を振り返る。
「ウチでは正捕手がケガをしていて伊藤が1人、連日マスクを被って試合に出ていたんです。そうしたら対戦したチームの方から"あのキャッチャーの子、大丈夫?"とか"あの子しかキャッチャーはいないの?"とか言われたことがあって。体調に異変があったのはその時期で……」
168センチと決して上背があるわけではないが、持ち前の勝負強い打撃は1年生の中でも抜きん出ていた伊藤。しかし、身体の異変は次第に目に見えるほどになっていったという。
では、チームの「扇の要」であるキャッチャーの身に何が起きていたのか。その全容は、本編インタビューで詳しく語られている。
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