メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
ドジャースで異変“じつはベッツが自己ワースト状態”…なぜ? 大谷翔平の“次を打つ”苦悩「2番は難しい。ショウヘイが勝負避けられることも」
text by

水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2025/07/04 06:01
ドジャースの天才・ベッツが自己ワーストの状態に…苦しんでいる
「ショートの守備が原因、はない」
ベッツ自身は、6月下旬に現地メディアの取材でスランプについて問われると「何が悪いのか分かっていたら、そのままにはしておかないよ」と答えていた。遊撃守備の負担が影響しているかもしれないという指摘に対しては、5月の時点で「関係ない。昨季も一時期、ショートを守っていたが、その間は打撃もかなり調子が良かった。昨季はショートの守備について良くわかっていなかったところがあったが、今は毎日どんな準備をして臨めばいいかがわかっているし、昨季よりもはるかに自信を持ってやっている。ショートの守備が原因というのは、まったく的外れだ」と答えていたが、6月24日付の地元紙オレンジカウンティ・レジスターのインタビューでは「ショートの守備は本当にキツい。でも守備が打撃に影響しているかはわからない。体調も崩したし、いろいろな要因がからみあっているのかも」と話していた。
打順のスイッチについてはどう感じているのか。
ヌートバーとの対談で“本音”
2番を打つようになったのは、ベッツが昨年6月に死球による左手骨折で長期離脱して以降のことだ。大谷がリードオフを担うようになり、ケガから復帰した昨年8月12日以降は、大谷がそのまま1番に留まった。それまではほとんどリードオフしか打ってこなかっただけに、本人にとってはずいぶん勝手が違う新たな役割だった。
ADVERTISEMENT
それについてベッツは、6月上旬に配信された自身のポッドキャスト「On Base with Mookie Betts」で語っている。カージナルスのラーズ・ヌートバーをゲストに迎えたエピソードで、ヌートバーが23年WBCの侍ジャパンで大谷と同僚だったことから共通の話題として2人で大谷について語っていた。その中でふと漏らしたのが、2番打者の苦悩だった。

