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バレーボールPRESSBACK NUMBER
「あれ、ゴツくなってない?」男子バレー大塚達宣(24歳)カラダも心も“激変”の理由…イタリア挑戦の1年「できることがめちゃくちゃ増えた」
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byVolleyball World
posted2025/07/01 11:00
世界最高峰イタリア・セリエAで1年間プレーした大塚達宣(24歳)。成長した姿で日本代表に帰ってきた
大塚は大学3年時からパナソニックパンサーズ(現・大阪ブルテオン)に加入し、Vリーグ(現・SVリーグ)で3シーズンプレー。2024-25シーズンにセリエAのミラノに移籍した。
日本のリーグは毎週末2連戦だが、セリエAは基本的に週1試合、日曜に行われることが多い。そのため、日本よりも平日の練習に時間も負荷もかけられるという。
「日本にいた時は、土日連続で試合があるので、どうしても土日にピークを持っていくための平日の使い方になっていました。もちろん平日もガッツリやる日はやりますが、練習できる日数が限られていた。ガッツリ練習できる日数でいえば、イタリアのほうが絶対に多いです」
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日本では、土日が試合で月曜がオフ、火水はフルに練習して、アウェイゲームの週の場合は木曜に練習後移動、金曜に会場練習というパターンが多い。
一方でミラノの場合は、アウェイゲームの週でも火水木金はフルに練習ができ、土曜日も練習してから移動する。
「練習でいっぱい失敗できる余裕がある」
「やっぱり週に1試合しかないから、練習の強度が日本の時よりも高いし、練習でいっぱい失敗できる余裕があるというか、『ミスしてもいいから思い切ってトライしてみよう』というメンタルで練習をやれている。練習でトライしてミスしても、『あ、ここをもうちょっとこうすればいいんやな』と調整していける時間があるのは、こっちのいいところ。その中で自信をつけて、試合に臨める。
ウエイトトレーニングも、日本ではリーグ中はどちらかというとコンディションの維持がメインになっていましたが、こっちでは毎週火曜、ヘビーにやります。火水の練習はキツくて、体がバッキバキになるんですけど、それをやっても(試合のある)日曜までは日にちがありますから。シーズン中だろうと“維持”という感覚はないですね。
日本には日本のリズムがあるので、どっちがいい悪いということではなく、『こっちのスケジュールだったらこうできるやん』というものを自分でちゃんと見つけてやれているのかなと思います」

