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「1日350杯売った」東京ドーム“伝説のビール売り子”が巨人チアの人気メンバーに…「オーディション落選なら無職でした」熱烈Gファンの“華麗なる転身” 

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曹宇鉉

曹宇鉉Uhyon Cho

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photograph byMiki Fukano

posted2025/06/26 11:17

「1日350杯売った」東京ドーム“伝説のビール売り子”が巨人チアの人気メンバーに…「オーディション落選なら無職でした」熱烈Gファンの“華麗なる転身”<Number Web> photograph by Miki Fukano

巨人の公式マスコットガール「VENUS」の大倉かりんさん

――いちファンだったときのほうが心おきなく応援できるのかな、と少し思ったりもするのですが……。昔は選手のことを呼び捨てにしてたな、とか(笑)。

大倉 あはは。今でも選手やコーチ陣とすれ違ったりすると「はっ!」って思っちゃいますけど、そこは仕事なので抑えて(笑)。いつかヴィーナスを卒業したら、あらためて純粋なファンになります!

大感動の優勝→CS敗退にみんなで号泣

――ヴィーナスの仕事で楽しさを感じるのはどんな瞬間ですか?

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大倉 やっぱりグラウンドでパフォーマンスをしているときはすごく楽しいです。勝った試合のあとに『闘魂こめて』を踊るんですけど、流れるまでの間にお客様と「イエーイ!」って喜び合う時間があって。それが本当に大好きなんです。

――大倉さんのヴィーナス1年目にジャイアンツはセ・リーグを制覇しました。優勝したときはどんな気持ちでしたか?

大倉 優勝が決まったのはマツダスタジアムだったので生では見られなかったんですけど、その後に東京ドームでやったセレモニーが言葉で表せないくらい最高でした。グラウンドを一緒に歩かせてもらって、幸せすぎて(笑)。逆にCSで負けちゃった日は、ヴィーナスみんなで号泣しました。9回表に勝ち越されちゃった直後、攻撃の前の出番の時点でもうギリギリで……。試合が終わって、控室に帰るときに決壊しちゃいました。

――みなさん、それだけ本気で感情移入されているんですね。ファンからジャイアンツという球団の一員になった大倉さんが考える、ヴィーナスの“役割”とはどんなものでしょうか。

大倉 お客様とチームの間の架け橋になる存在、ですかね。マスコットガールなので親近感を持っていただきたいですし、一緒に喜怒哀楽を味わいたい。あまり野球に興味がない人や小さい子どもにも、ヴィーナスを通じてチームや選手のことを知ってもらって、球場に足を運んでもらえたら嬉しいです。 

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「正直、お給料は…」巨人チアのダンスキャプテンが明かす“じつは体育会系”ヴィーナスのリアル「キラキラ踊ってるだけじゃない」「あえてピリつかせます」

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