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ドジャース・大谷翔平が投手「本格復帰」の裏側で…マリナーズ“電撃解雇”藤浪晋太郎を米メディアが惜しむワケ「あのタイプは重宝されるが…」 

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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posted2025/06/23 11:01

ドジャース・大谷翔平が投手「本格復帰」の裏側で…マリナーズ“電撃解雇”藤浪晋太郎を米メディアが惜しむワケ「あのタイプは重宝されるが…」<Number Web> photograph by Getty Images

シアトル・マリナーズ傘下のタコマ・レイニアーズを解雇された藤浪晋太郎。一方でその潜在能力への評価は高く、米国では解雇に懐疑的な声も

 2025年もその後に移籍したマリナーズ傘下のタコマ・レイニアーズで21試合に登板。18回2/3イニングを投げ、24奪三振を記録しながらも、26四球、3死球という“ハイリスク・ハイリターン”な内容に、球団は「もう十分にその実力は見ることができた」と判断。

 その結果、明確な故障があるわけでもない中で戦力外となった。

 確かに制球力は不安定だが、実は近年のMLBでは三振を奪える中継ぎは、その数字以上に重宝されている。

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 その意味で、藤浪の直球とスプリットには依然として魅力がある。2023年春のオープン戦では、大谷(当時ロサンゼルス・エンゼルス)を相手に97~98マイルの速球と鋭いスプリットを披露し、「electric stuff」と米メディアに評された。『ベースボール・アメリカ』や『スポーツ・イラストレーテッド』も「素材がMLBレベルなのは間違いない」と明言しており、潜在能力への高い評価は今なお健在だ。

代理人「チームにフィットしなかっただけ」

 代理人スコット・ボラスは今回の解雇について「チームにフィットしなかっただけ」と説明し、日本復帰の可能性だけでなく他のMLB他球団も模索しているという。ただ、結局はここ一番の制球が整わなければ「電光石火の球威」も信頼されず、再びチャンスを失うことになる。

 藤浪が必要としているのは、荒れたコントロールを“武器”に変える術だろう。

 荒れ球はある程度許容するにせよ、その中で“ストライクゾーンで勝負できる割合”を増やすこと。それができれば、MLB他球団にとっては魅力的な「ハイリターン」の存在になりうる。

 かつては大谷と並び称された大型投手のアメリカでの物語は、新たな章を迎えることができるだろうか。

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