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核心にシュートを!BACK NUMBER
「浦和レッズにまた…」“万博でビックリ発言”長谷部誠に「ドイツで16年半の長谷部でも未達成」日本代表後輩2人の“スゴい快挙”を聞いてみた
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ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byNumberWeb
posted2025/06/13 11:03
大阪・関西万博のドイツパビリオンでトークショーに出演した長谷部誠。取材も含めて現役時代と今の興味深い話を披露した
「もちろん、どういう形かわからないですけど、浦和にまた、お世話になれたらなと……。浦和レッズは、自分にとってはすごく特別なクラブですから」
英国紳士のようなリップサービスを口にできる人間ではあるが、思ってもいないようなことを決して発することはない。それが長谷部の生き方だ。
何年先になるかわからないとはいえ……いったい、どんな形で?
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監督やコーチ、あるいはGMや社長ではなく、アンバサダーのような形も十分に想定されるとはいえ、浦和ファンのみならずとも気になる言葉を残した。
長谷部に聞きたかった「ブンデス後輩2人の快挙」
大盛況だったイベントのあと、長谷部が取材に応じた。その席では、ブンデスリーガで16年半戦ってきた鉄人かつトップランナーである長谷部に、日本人の後輩2人が、長谷部でさえもなしえなかった記録を同時に達成したことを聞かずにはいられなかった。
その答えを紹介する前に、伏線となる約10年前のやり取りについて紹介しよう。
2015年5月、シーズン終了を目前に控え、ブンデスで初めてプレーした日本人・奥寺康彦が雑誌の企画でドイツを訪れ、長谷部と対談した。筆者はその司会を任されたのだが、その席での長谷部と奥寺の以下のようなやり取りがあった。
長谷部:(全試合に出場するためには)怪我をしてはいけないし、出場停止があってもダメ。そこがすごいと思います。イエローカードはあまりもらわなかったんですか?
奥寺:ほとんどもらっていないんじゃないかな。ボールの奪い方が上手かったのかな、なんて(笑)。
長谷部:ところで、身体のケアも入念にされていたんですか?
奥寺:みんなが来る時間よりも早くクラブハウスに行ったり、練習が終わったあとにケアをしたくらいかな(中略)ヘルタ・ベルリンにいたときに、マッサージをしてくれるスタッフが『オク、オマエは真のプロだな』と言ってくれたんだ。すごく嬉しかった。
長谷部:プロとして当たり前のことを、当たり前にする難しさというのは、僕もそれなりの期間、プロとしてやらせてもらってきたので、よくわかります。周りの先輩方を見ていても、それが出来る選手は、高いレベルで、長くやれている。だから、僕も……。
16年半、ドイツで主力であり続けた長谷部だが
あのシーズンの長谷部は、シャーフ監督――奥寺が現役時代、ブレーメンでチームメートだった――のもとで不動のボランチとして重宝された。

