「宮崎敏郎、佐野恵太を抜擢」「曜日別勝率まで分析」ラミレス前監督がDeNAを強くできたわけ「データ重視、決断は変えない“ガンコ”ですね」 

「なぜ僕が頑固だったのか。それは勝つために絶対的な自信があったからです。各試合ごとに相当の時間を割いてデータをチェックし、分析などの準備を怠らずにやってきたからこそ、絶対的な自分への自信になりました。もちろん、賛成しない人もいたかもしれませんが、僕はその頑固さを貫けたからこそ、チームを日本シリーズまで導けたのかなとも思います」

3種類の監督のタイプとは

　ラミレスは、監督には3種類のタイプがあるという。

　1つ目は自分で全責任を持って決断を行う『ディシジョンメーカー』。2つ目はコーチに多くの権限を与え、自身は管理者となる『スーパーバイザー』。最後がファンを喜ばせる中畑清前監督のような『エンターテイナー』。当然、ラミレスは、『ディシジョンメーカー』にあたる。

ラミレスは自身を「ディシジョンメーカー」タイプの監督と規定する　©Nanae Suzuki

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「僕は常に自分自身で決断をしていくタイプ。しっかり準備、分析をしているので、試合中のすべての決断を自分でしていくのが、自分のスタイルです。もちろん様々な考え方があるので、人によっては、あまりデータを重視しない方もいますが、僕は分析をするのが好きで、データや数字という部分をすごく重視していました。采配の決断は、基本的にデータ分析が80％で、残り20％が勘やフィーリング。ですが、決断する時は“これが100％正しい”と信じています。だから、後悔はないんです。

　なぜ後悔しないかと言えば、たくさんの失敗をしたからです。はじめのうちは後悔もたくさんありました。事前の準備では『こうする』と決めていたことも、試合になると50-50を選択する局面が出てくる。そういう時に、決めていたことを覆し裏目が出て後悔をする。そんな経験をたくさんしてきたんですね。

　だからこそ、事前に決断したことは変えずに実行するんです。仮に結果が良くなくても、“これで行く”と、自分で決めたことなので後悔はないんですよ。それが頑固と言われるところかもしれないですけどね」

決断に後悔はしない

　データ分析を重視し、決断したことは貫く。たとえ失敗しても、後悔はしない——。

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