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山本由伸も最短KO…ドジャース先発“崩壊”問題にLA記者が本音、大谷翔平でも佐々木朗希でもない懸念点とは?「トレードでの補強は…」
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杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byBrian Rothmuller/Icon Sportswire via Getty Images
posted2025/06/03 06:00
ケガ人続出のドジャース先発人の中で獅子奮迅の活躍を見せていた山本由伸だったが、現地6月1日のヤンキース戦では今季最短となる4回途中4失点で降板した
31歳の右腕の才能は誰もが認めるものがあるが、頻繁に故障しており、長期間にわたって健康を維持した経験がない。昨夏にも右肘のケガが発覚し、9月以降は登板できなかったのはご存知の通り。とはいえ、ドジャース移籍後も健康時には優れた投球をみせていて、実力は確かなだけに、復調への期待は残っている。
ショウヘイも後半戦にはマウンド復帰が予想され、さらにエメット・シーハンがカムバックすれば先発ローテーションの層は厚くなる。ロウキに関しては、まだメジャーで実績を残していないため、スネル、グラスノーといったベテランとは少し違うカテゴリーにいると思う。それでもヤマモト、スネル、グラスノー、ショウヘイという4人のうち、少なくとも2人がベストの状態で終盤戦、プレーオフに臨めるのであれば、ドジャースが大きな危機感を感じることはないだろう。
「ヤマモトが健康であれば順位は下がらない」
現状で、チーム内でのヤマモトの重要度はどんなに語られても語られすぎということはない。デーブ・ロバーツ監督は“チーム内のMVP”と評していたが、誰もが同意するはずだ。ドジャースが安定した勝率を保っている背景として、少なくとも6日に一度、ヤマモトが登板して、チームに勝利のチャンスを与えてくれていることが大きい。長いイニングを投げてくれるから、その日にブルペンを整備もできている。
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ヤマモトが健康であれば、ドジャースが6〜7連敗したり、深刻な形で順位を下げるといったことが起こるとは想像しにくい。そういった意味で、ドジャースにとって最優先事項はエースのコンディションを良好に保つことだ。万が一にでもヤマモトが深刻なケガを負うようなことがあれば、克服するのは難しくなる。


