酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「打率.345、5戦連続本塁打」落合博満は二軍でも別格だった…「じつは1年目ほぼ一塁手」野村克也、王貞治や金田正一らのファーム成績は?
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広尾晃Kou Hiroo
photograph bySankei Shimbun
posted2025/05/18 11:03

落合博満と野村克也。彼らレジェンドが残した「二軍時代の成績」は?
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〈落合の成績〉
1979年 51試合203打数66安打
8本塁打40打点2盗塁 打率.325
1980年 34試合122打数46安打
11本塁打34打点7盗塁 打率.377
計2年 85試合325打数112安打
19本塁打74打点9盗塁 打率.345
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落合博満は史上最多、3度の三冠王に輝く大打者だが、東洋大を中退し、東芝府中から1978年ドラフト3位でロッテに入団。すでに25歳という遅いプロデビューだった。
1年目の1979年は二軍スタート。4月17日、後楽園球場のイースタン・リーグ巨人戦では、同期入団でデビュー戦だった江川卓を攻略し2安打2打点。好成績を挙げて5月29日の南海戦で一軍に昇格。ただ一軍では2本塁打、打率.234と今一つの成績だった。2年目に期待がかかったが、オープン戦で左足首を故障して二軍スタートとなる。しかし5月31日の巨人戦から6月7日の日本ハム戦まで5試合連続本塁打。さらに成績を上げて後半戦に一軍昇格。二度と二軍に戻ることはなかった。〈つづく〉

