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「36試合中16登板」パドレス松井裕樹の序列と「ドジャースも“ブラック体質”」過酷なメジャー救援事情…大谷翔平HR量産報道で埋もれがち
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byJustin Edmonds/Getty Images
posted2025/05/13 17:50
パドレスの救援陣の一角を務める松井裕樹。タフさが求められるメジャーのリリーフ事情の中で着実に結果を残している
〈大谷翔平/ドジャース〉
2025年 39試156打48安12本21点10盗27球46振 率.308 OPS1.051
期間 6試合26打10安3本8点0盗 4球6振 率.385
5月6日マーリンズ戦 5打2安1本2点0盗 0球2振
5月7日マーリンズ戦 2打1安0本0点0盗 3球0振
5月8日Dバックス戦 5打1安1本1点0盗 0球1振
5月9日Dバックス戦 6打3安1本4点0盗 0球2振
5月10日Dバックス戦 3打1安0本0点0盗 1球0振
5月11日Dバックス戦 5打2安0本1点0盗 0球1振
5月5日に今季MLBで3位に相当する打球速度189.7km/hの本塁打を打った大谷は、すっかり本調子になったようで今週は3本塁打、打率.385と猛打を振るった。ただし今季は、例年3割程度ある左方向への本塁打がまだ1本。流し打ちの本塁打が出るようになればさらなる打棒爆発に期待できる。
ちなみに得点は両リーグで断トツの44。このペースだと20世紀以降最多の1921年、ヤンキースのベーブ・ルースが記録した177得点を抜く可能性が出て来た。
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〈鈴木誠也/カブス〉
2025年 37試152打37安9本32点1盗13球49振 率.243 OPS.794
期間 5試22打2安0本1点0盗 0球7振 率.091
5月6日ジャイアンツ戦 5打0安0本0点0盗 0球2振
5月7日ジャイアンツ戦 4打0安0本0点0盗 0球1振
5月9日メッツ戦 4打0安0本0点0盗 0球1振
5月10日メッツ戦 5打2安0本1点0盗 0球2振
5月11日メッツ戦 4打0安0本0点0盗 0球1振
一時期は大谷を上回る成績だったものの、5月に入って急ブレーキがかかった。ここ2試合左翼守備に就いたが、これも勝手が違ったようで49三振はリーグワースト5位。
〈ラーズ・ヌートバー/カージナルス〉
2025年 40試156打38安6本22点4盗30球28振 率.244 OPS.786
期間 5試21打6安1本4点0盗 3球3振 率.286
5月6日パイレーツ戦 3打0安0本0点0盗 1球1振
5月7日パイレーツ戦 4打3安0本1点0盗 0球0振
5月9日ナショナルズ戦 5打1安0本0点0盗 1球1振
5月10日ナショナルズ戦 5打1安0本2点0盗 0球0振
5月11日ナショナルズ戦 4打1安1本1点0盗 1球1振
先週は不振だったものの今週は当たりが出て来た。11日のナショナルズ戦では今季2本目の先頭打者本塁打。三振より四球が多い「選球眼の良さ」が売りだ。
中5日の由伸、そして朗希…“奪三振ゼロ”は衝撃
前週まで中6日で投げていたドジャースの山本由伸と佐々木朗希は、この週は中5日でのマウンドとなった。これが投球に影響した可能性がある。

