「小園海斗は“結婚”が大きかった」カープ“あのドラフト1位”は今「中村奨成なぜキャッチャーやめた？」二軍監督明かす「鈴木誠也に似た20歳がいる」

――中村奨成が一軍で活躍の兆しを見せ始めています。4月23日に猛打賞を記録した際、新井貴浩監督は「大人になりつつある」とコメントしていました（日刊スポーツ／同日付）。

高信二・二軍監督（以下、高）　昨シーズンの奨成はね、打席に立つとまだ目がキョロキョロ動いていたんです。どこかふわふわしているイメージ。それが今年はある種の開き直りというかね、絶対に一軍に定着するという気持ちが表情からも伝わりますね。

中村奨成なぜキャッチャーやめた？

――思えば夏の甲子園で清原和博が持っていた1大会最多本塁打数を上回り（6本）、その年のドラフト会議でカープ1位指名を受けたのが2017年でした。鳴り物入りの入団として注目されましたが、すでにプロ8年目。「背水の陣」という思いもあるのでしょうか。

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高　危機感はあるでしょう。ただ彼は高卒でまだ25歳。ここから脂がのっていく年齢です。彼は打撃だけじゃなくて足もあるんですよ。だから守備範囲が広い。キャッチャーやっていたくらいだから、肩もいいので。外野手としての素質は抜群なんです。

現在カープ一軍でプレーする中村奨成25歳（プロ8年目）。好調を維持できるか ©Nanae Suzuki

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2017年、夏の甲子園で準優勝。当時キャッチャーだった中村奨成（広陵）は1大会最多本塁打数を更新した ©Hideki Sugiyama

――中村奨成がキャッチャーから外野に挑戦した2021年は、まさに高さんが二軍監督に再就任したシーズンです。

高　二軍監督になって奨成をじっくり見た時、すぐに思った。この子はキャッチャーのタイプじゃない。野手のほうが伸びるなと。

――どこでそう思ったのでしょうか。

高　いちばんは性格ですかね。もちろん悪い人間じゃないですよ。ただキャッチャーって、献身性がすごく求められるんですよ。あの打撃力を伸ばそうとすると、リードに頭が回らないんじゃないかなと。同時に、一軍で捕手の競争が激しかったのもあります。それで本人、球団と話して決めました。守備の練習にも積極的に取り組んでくれて、打撃も昨シーズンは二軍で敵なし状態。だから一軍に送り出したんですよ。

「二軍No.1投手が一軍の下位」

――昨季の打撃成績は打数69、打率.145。高さんがオーナーへの報告で「（奨成は一軍の）壁に打ち返された」とコメントを残していました。

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