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「球団の評価は最後まで割れた」坂本勇人“外れ1位”指名と、岡本和真のドラ1契約金が「8000万円」で済んだウラ話を元巨人スカウトが明かす 

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長谷川国利

長谷川国利Kunitoshi Hasegawa

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posted2025/04/14 11:01

「球団の評価は最後まで割れた」坂本勇人“外れ1位”指名と、岡本和真のドラ1契約金が「8000万円」で済んだウラ話を元巨人スカウトが明かす<Number Web> photograph by JIJI PRESS

智弁学園時代の岡本和真。ドラフト会議で巨人に1位指名を受けて大喜び

 ピッチャーもやっていて肩の強さもありましたし、守備はしっかり鍛えていけばサードを守れるようになるだろうと判断しました。この年に指名された選手の顔ぶれを見ても、岡本以上にホームランを打てるようになる選手はいないだろうという意見はスカウトの中でも一致していました。

他球団が評価しておらず契約金は8000万円に

 他球団はファーストの選手で足が速くないということがやはり気になったのか、1位で競合することもなく無事に巨人が単独で指名することができました。ただ、球団上層部からは「他の球団が高く評価していなかったことが不安」という声がありました。そのため1位指名ではありましたが契約金は1億円ではなく8000万円に抑えられました。

 今振り返ってみても、この時に岡本が獲れていなければその後の巨人はもっと苦しいことになっていたでしょう。第1回からつづく〉

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