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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
MLB開幕S「打球速度1、2位」は大谷翔平でも鈴木誠也でもなく森下翔太と…「巨人・阪神が上回ったデータ」とベッツ&フリーマン欠場は無関係ではない?
posted2025/03/24 11:03

阪神の森下翔太。大谷翔平と鈴木誠也らを差し置いて今回の6試合で打球速度トップを記録した
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph by
AP/AFLO
MLB仕様の投打データ…巨人、阪神戦でも紹介された
MLBのデータ野球の進化はとどまるところを知らない。試合の投打データを、1球1球記録して、「スタットキャスト」という解析システムで分析し、公式サイトの「Baseball Savant」で公表している。
これは2015年からあるが、年ごとに中身が充実してきた。今年は投球の球速、回転数、変化量、打球の球速、角度、飛距離などのデータをオンタイムで表示するようになった。
誠に興味深いことに、今季の東京シリーズでは、プレシーズンゲームも含めて「Baseball Savant」のコーナーで表示されている。つまり巨人、阪神の日本人選手のデータも紹介されている(NPBの試合でもぜひ公開してもらいたいものだが)。
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そこで3月15日、16日に行われた、阪神−カブス、巨人−ドジャース、阪神−ドジャース、巨人−カブスの4試合、カブス−ドジャースの2試合、計6試合について、日米選手の投打の数値のランキング化してみた。
投手の最高速トップ10は…1人だけ阪神から入ったのは?
まずは投手のデータから。この6試合で47人の投手が登板しているが、その最高速10傑である。投じた投手→対戦打者。カッコ内は試合の日付。PCAはピート・クロウ・アームストロング。LADはドジャース、CHCはカブス。
161.7km/h 佐々木朗希/LAD→鈴木誠也/CHC(3.19)
161.7km/h ピアソン/CHC→エドマン/LAD(3.19)
161.1km/h パレンシア/CHC→キャベッジ/巨人(3.16)
158.7km/h グラスノー/LAD→中野拓夢/阪神(3.16)
158.5km/h カスパリウス/LAD→PCA/CHC(3.18)
158.0km/h メリウェザー/CHC→森下翔太/阪神(3.15)
157.9km/h 山本由伸/LAD→ハップ/CHC(3.18)
157.6km/h ゲラ/阪神→フリーマン/LAD(3.16)
157.2km/h スコット/LAD→ショウ/CHC(3.18)
156.3km/h ブラウン/CHC→スミス/LAD(3.18)
球種はすべてフォーシームだった。
1位は、ともに100.5mph(161.7km/h)を出したドジャースの佐々木朗希と、カブスのネイト・ピアソン。朗希は鈴木誠也との対戦で、この球速を出した。