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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「そこは…うーん」初登板直後の佐々木朗希が言い淀んだ“ある質問”…3回で交代は「簡単な決断」ドジャース監督の発言に見えた“リアルな期待度”
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph byNanae Suzuki
posted2025/03/21 11:02

3月19日のメジャー初先発。佐々木朗希は3回満塁のピンチをなんとかしのぎ切った
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彼のスター性に相応しい大きな舞台を与えながらも、過度な負担を負わせない――。それは、20球団以上が争奪戦を繰り広げた稀有な才能を手にしたチームの責任であり、“財宝”の価値をさらに高めていくための戦略でもある。そこには指揮官の温かい親心だけではなく世界一の球団が描く遠大なプランがあり、幾つもの“目”に見守られながら佐々木はその翼を大きく広げていくことになる。
佐々木「あの感覚がしばらくなかったので…」
初登板を終えた23歳は明るい表情で話した。
「コントロールについては次に向け修正していかなきゃいけないなと思いますけど、それ以上に初回しっかり投げられたこと、あの感覚がしばらくなかったので、そこが戻ってきたことが良かったかなと思います」
アメリカでの“初登板”を迎えたのち、佐々木の本当の戦いが始まる。いずれも「史上最高額」の鳴り物入りでドジャーブルーのユニフォームに袖を通し、1年でその価値を証明してみせた二人の先輩の背中を追う。東京シリーズで見せた収穫と課題。だが、それ以上に「背番号11」が示したのは、荒削りの中にまだ眠っている才能の底知れぬ煌めきだ。《前編「押し出し四球までの異変」編も公開中です》
