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「後世に繋いでいきたい」23歳河村勇輝が憧れた“小さなスター”たち…田臥勇太、アイザイア・トーマス「河村を支えてきた“貪欲な学びの姿勢”」
text by

宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byAP/AFLO
posted2025/03/21 11:04
Number1115号でのインタビューを振り返った河村勇輝
今回、メンフィスを訪れたとき、まだ河村の手元には特集号の雑誌は届いていなかった。しかし、Number PREMIERのサイトで読めると聞いて、早速いくつかの記事に目を通してみたそうだ。表紙の写真や、自分のインタビューページは「恥ずかしいので」見ないようにしたというのも河村らしい。
そんな彼がまっさきに読んだのは、福岡第一高校時代について書かれた記事だった。編集部から同期のチームメイトたちが取材を受けたという話は聞いていたものの、それが誰なのかは明かされておらず、気になっていた。
Number1115号の表紙を飾った河村勇輝 ※書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
「同級生が取材を受けたというのを聞いていたので、誰なんだろうって、それが一番気になっていました。まさかの山口から同級生の神田(壮一郎)と、高校の同級生の内尾(聡理)が喋ってくれていたので、そこを一番真っ先に見ましたね」
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ちなみに、2人からは、取材を受けたという連絡すらなかったのだという。
今の、メンフィス・グリズリーズでのチームメイト、ジャ・モラントが「日本に行く」と言っていた記事も読んだ。「ロッカールームでも、『日本行くからな』って、よく言っているんです」と河村。
「『マジで日本に行くよ』みたいな感じで言っていたので、けっこう本気っぽいです。彼も忙しいので、スケジュールが急に変わることもあるかもしれないですけれど、今の状況だとけっこう、可能性高いんじゃないかとは思っています」
もっとも、そのとき河村がいっしょに帰国できるかどうかは、現時点では未定だ。というのも河村自身も7月のNBAサマーリーグや8月のアジアカップに出たいという思いがあり、そのタイミングに重なると合わせられないからだ。
「前に話したときは、『サマーリーグのタイミングぐらいの可能性もあるんだよな』みたいなことを言っていて。『そうなると(合わせるのは)難しいよなぁ』みたいな話をしていたんで。僕も、まだ来季のこととか、NBAの契約とか、どうなるかわからないので明言できないですけれど、サマーリーグやアジアカップにはチャンスがあれば出たいと思っているので、(同時期に帰国できるかは)そういった兼ね合いも含めて予定次第になると思います」
〈後編につづく〉
◇後編ではGリーグの舞台で再会した“ある人物”とのエピソードをまとめている。
