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「後世に繋いでいきたい」23歳河村勇輝が憧れた“小さなスター”たち…田臥勇太、アイザイア・トーマス「河村を支えてきた“貪欲な学びの姿勢”」
text by

宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byAP/AFLO
posted2025/03/21 11:04
Number1115号でのインタビューを振り返った河村勇輝
河村がトーマスから学びたいことは明確だ。オフェンス、特に得点のしかただ。河村も言っていたように、トーマスは今季、スターズで出場した13試合で、平均29.3点(3月17日時点)をあげている。河村も、3ポイントの成功率を上げるなど上達が見られるものの、18試合で平均12.4点と差がある。トーマスのオフェンス力は単に数字だけでなく、得点を取るための技やスキルが間違いなく一流なのだ。
「やっぱりスコアの部分(を学びたい)。パスのビジョンなどは僕の持ち合わせている感覚を信じてやっていきたいと思うし、NBAでも十分通用する部分だと思っているので、それよりは得点のしかたを学びたい。1対1の抜き方だったりとか、相手との駆け引きだったり、ハンドリングの部分や身体のぶつけ方だったり。あのサイズでのオフェンス力は世界中でも彼が一番だと思っているんで、その選手から学べればいいなと思っています」
自分より優れた選手たちから、できる限り吸収したい。そんな貪欲な学びの姿勢が、河村の成長を支えてきた。
「田臥勇太」への特別な想い
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Numberの特集号では子供の頃からの憧れの存在だった田臥勇太が自分について語ってくれていた記事もあった。
「パスの速さが好きだみたいなことを話してくれていたけれど、勇太さんを見て僕もそうなったので(笑)。僕が小さい頃に見ていた、彼の能代(工業高校)時代の速攻でのパスの速さだったり、そういったものがすごく魅力的だった。田臥さんの影響があってこそ、今の自分のそういったパスがあると思う。これを後世に繋いでいきたいなっていう気持ちもあります」


