「松坂（大輔）さんのようなピッチャーにしたい」監督はエースに太鼓判…公式戦16連勝“令和の横浜高”は27年前の「平成の怪物」伝説を超えられる？ 

　村田がその理由を述べる。

「選手たち自身で『松坂さんの年はどのくらい勝ったんだろう？』って調べないでしょうけど、いろんなことを書かれた記事をスマホで読むと『44連勝』とか出てきますよね。そこで、自分たちも『秋に15連勝した』とか『負けてない』のような現状を知るわけです。そういうものがジャブのように続いていくとプレッシャーも大きくなっていくので、プレーや私生活に支障を来さないためにも、あえて向き合わせるほかないな、と」

　今年の1月にセンバツの出場校が決まり、昨秋から無敗の横浜を「優勝候補の筆頭」と誰もが太鼓判を押す。重圧というジャブ。それを世間よりも早く村田が打ってきている。

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「驕ったら負けるぞ」

　そのことにより、チームの精神は着実に強くなってきているのだと語るのが、キャプテンの阿部葉太である。

「優勝候補と言っていただけますけど、めちゃめちゃプレッシャーを感じているってわけではなくて。秋に勝ってから監督さんとかにお言葉をいただいていることもありますし、今はチームとしていかにいい試合運びができるかとか、成長した姿を見せるかを大事にできているんで。自分たちは挑戦者の気持ちでセンバツを戦っていきたいです」

昨秋から公式戦16連勝…最強世代への挑戦

　センバツの初陣。5回2失点ながらも猛省の色を濃くしていた織田からバトンを受けたエースの奥村頼人が、4回をノーヒット、1フォアボールとほぼ完璧なリリーフを演じ、4-2で市和歌山を退けた。

　これで、昨秋から公式戦16連勝。

　27年前の「最強横浜」への挑戦権を得た、驕りなき優勝候補に死角なし。