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「ピッチャー大谷翔平は必要か?」ドジャース先発投手“多すぎる問題”…でも、じつは“不安”だらけな実情「米記者の懸念…全員が故障がち」
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杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byRobert Gauthier/Los Angeles Times via Getty Images
posted2025/03/19 17:00

二刀流復活へ、着実に準備を進めるドジャース大谷翔平
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確かにすごい才能に恵まれたメンバーが揃っているが、すべての投手が昨年に故障離脱するか、ここ数年の間にケガを経験している。特に過去数年のドジャースが先発投手力不足に悩まされてきたことはファンならご存知の通りだろう。
2022年、2023年とプレーオフで早期敗退した主な要因がそれだった。ワールドシリーズ制覇を成し遂げた昨年ですらも先発陣は危うく、プレーオフ中にも頻繁にブルペンゲームを駆使しなければいけなかったことを忘れてはいけない。
だからこそ、彼らは層の厚さを重視し、それを保険にできる状況に自分たちを置いたのだと思う。アンドリュー・フリードマン編成本部長が何度か言ってきたように、トレード期限までにこれ以上の投手補強が必要ない状況を目指してきた。そのためにはいくらか余剰があるくらいがベターであり、そういった方向性でチームを構築したに違いない。
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実際にドジャースとこのチームに所属する選手たちの過去数年を振り返るまでもなく、今季も必ず故障者は出てくる。それはドジャースだけに限った話ではなく、どのチームにも起こること。そういった非常事態において、損失を埋め合わせ、対処するための準備はこれまでよりも整っているように見える。