テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「大谷翔平は気恥ずかしいのかも」と思ってたら…“ふと口にした二刀流”に番記者たちがザワついたワケ「人間らしさを垣間見たようで」
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byNanae Suzuki
posted2025/03/18 11:04
大谷翔平にとって、2025年は順調であれば投打二刀流復活のシーズンとなる
ある記者から「小原さんに“需要のある選手になれ”とアドバイスを送ったそうですが?」と問われた大谷は、こう答えた。
「なれ! というか、左のサイドの90マイル(約145キロ)とか、そういう需要があるのかどうなのか、ということを聞いてきたので、やりたいなら、あるかどうかではなくて(需要を)作っていけばいいんじゃないのかなとは思っていました。なので、あるかないかは特に(関係ない)。僕も二刀流の需要があるかないかということは気にしたことはないですし。結果、やりたいと言ったときに、エンゼルスで一緒に(二刀流を)やろうっていう感じはあったので決めましたけど」
囲み取材の輪が解けた後、報道陣は一様に「大谷が自分で“二刀流”と言った」とざわついた。かつての仲間のことを話すうちに、その時だけは気恥ずかしさがなくなったのだろうか。
人間らしさを垣間見たようで、少し嬉しく感じた
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大谷といえば二刀流であり、二刀流といえば大谷だ。
しかし、普段は自分のことを二刀流とは言わない男がそう言ったのだから、何かとても特別なことが起きたような感じだった。次元を超えたパフォーマンスで不可能を可能にする唯一無二のアスリートの人間らしさが垣間見えたようで、少し嬉しく感じた出来事だった。〈つづく〉
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